大蔵省の一元的銀行支配は、限りある資金を(住人注;戦後の)経済復興のために有効活用するには、まことに効率的だった。
~中略~
大蔵省は、御威光による銀行支配によって、企業の生殺与奪の権利を握る銀行の、その生殺与奪の権利を握ったのだ。
こうして大蔵省は、ほとんどの日本の大企業について、望む情報を手にすることができた。
日本経済全般にわたる大蔵省の巨大な影響力・支配力は、このようにして形成された。
「借金棒引き」の経済学 ―現代の徳政令
北村 龍行 (著)
集英社 (2000/8/17)
P92
臼杵石仏山王石仏
コメント 0