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年をとるということ [倫理]

そこで年をとるというは、いったいどんなことを意味するか。昨年はかくかくのことがあったが、今年はそれがなくなった。 ~中略~ 昨年は人をうらやむ癖があったが、今年はそれがやんだというように、 自分の決心と実行とが両々相伴って、より以上の向上発展が実現されたならば、それこそ真の年を取ったのである。
暦を繰り返したからとて、必ずしも老年というのではない。
して、この意味で年を取るのは、いたずらに馬齢を加うると違って、星霜を経れば経るほど精神が若返り、それこそ老いてますます盛んになり、老衰はしないで、成熟する。

修養
新渡戸 稲造 (著)
たちばな出版 (2002/07)
P41

修養 (タチバナ教養文庫)

修養 (タチバナ教養文庫)

  • 作者: 新渡戸 稲造
  • 出版社/メーカー: たちばな出版
  • 発売日: 2002/07/01
  • メディア: 新書



DSC_0949 (Small).JPG両子寺

P86
キレやすいのは実は若者ばかりではなく、中高年やお年寄りにも増えているのではないかと、私は実感している。
病院の待合いなどで、長く待たされて声を荒げるのはお年寄りのほうが多い。些細なことでカッとなる中高年が増えているような気がしてならない。
 その理由は、昔に比べて、中高年やお年寄りが大事にされない、尊敬されない、といった社会傾向にも関係があるような気がするのだが、その分析はともかく、周囲から「あの人は最近、イライラが多いな」と思われたり、 「些細なことで腹が立つようになってきた」と自覚するようになったら、老化が進んでいる証拠である。
~中略~
これは「感情のコントロール」ができなくなっているのだ。

P144
若いころは、失恋しても離婚しても、まだまだ次があるさと思えるし、リストラや左遷されたって、何くそ見返してやるぞと頑張って働いたり、場合によっては転職することも可能だ。
 ところが、年を取って前頭葉機能も低下し、感情が老化していると、「自分には、もう何の可能性もない」と落ち込んでしまい、悪いほう、悪いほうへと考えがむかってしまいがちなのだ。

人は「感情」から老化する―前頭葉の若さを保つ習慣術
和田 秀樹 (著)
祥伝社 (2006/10)

人は「感情」から老化する―前頭葉の若さを保つ習慣術 (祥伝社新書)

人は「感情」から老化する―前頭葉の若さを保つ習慣術 (祥伝社新書)

  • 作者: 和田 秀樹
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2006/10/01
  • メディア: 新書


熱意を失った人ほど年老いて見える。―「詩」

ソロー語録
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(著), 岩政 伸治 (翻訳)
文遊社 (2009/10)
P81

ソロー語録

ソロー語録

  • 作者: ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
  • 出版社/メーカー: 文遊社
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: 単行本



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