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人を知らざるを患えよ [倫理]

一六 子曰わく、人の己れを知らざるを患( うれ )えず、人を知らざるを患えよ。


~中略~


先生がいわれた。
「 他人が自分を認めないのは問題ない。自分が他人を認めないほうが問題だ。」
学而篇


                  論語

           孔子 (著), 貝塚 茂樹

          中央公論新社 (1973/07)

           P27

論語 (中公文庫 D 3)

論語 (中公文庫 D 3)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫

TS3E0523 (Small).JPG旧門司税関庁舎

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一身独立して一国独立する事 [倫理]

第一条 独立の気力なき者は、国を思うこと深切ならず。
自ら心身を労して私立の活計をなす者は、他人の財に依らざる独立なり。
人々この独立の心なくしてただ他人の力に依りすがらんとのみせば、全国の人は皆依りすがる人のみにて、これを引き受くる者はなかるべし。

第二条 内に居て独立の地位を得ざる者は、外にあって外国人に接するときもまた独立の権義を伸ぶること能わず。
独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人に諂うものなり。
常に人を恐れ人に諂う者は次第にこれに慣れ、その面の皮鉄の如くなりて、恥ずべきを恥じず、論ずべきを論ぜず、人をさえ見ればただ腰を屈するのみ。
いわゆる習い性となるとはこの事にて、慣れたることは容易に改め難きものなり。

第三条 独立の気力なき者は、人に依存して悪事をなすことあり。

右三箇条に言うところは、皆、人民に独立の心なきより生ずる災害なり。
今の世に生まれいやしくも愛国の意あらん者は、官私を問わず先ず自己の独立を謀り、余力あらば他人の独立を助け成すべし。

福沢 諭吉 (著)
学問のすすめ
岩波書店; 改版版 (1978/01)
P33 学問のすゝめ 三編

学問のすゝめ (岩波文庫)

学問のすゝめ (岩波文庫)

  • 作者: 福沢 諭吉
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1978/01/17
  • メディア: 文庫

-14c42.jpg不動堂からの根本大塔  高野山

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悪口がいけない理由 [倫理]

前略~
 他人を非難する悪口の斧を君がブンッと振り下ろすたび、まっさきに君の心がこわばって、君の脳内に不快な神経刺激が生まれ、君の内臓に毒素が発生し、君の呼吸には毒ガスが混ざるのだから。
経集657 

超訳 ブッダの言葉
小池 龍之介 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011/2/20)
〇一〇 

超訳ブッダの言葉

超訳ブッダの言葉

  • 作者: 小池龍之介
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2012/10/18
  • メディア: Kindle版

 

DSC_6350 (Small).JPG大迫石仏

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無視するな [倫理]

愛することの反対は、憎み合うことではありません。
無関心になることです。
永六輔「大語録」

大山 くまお (著)
名言力 人生を変えるためのすごい言葉 
ソフトバンククリエイティブ (2009/6/16)
P173

名言力 人生を変えるためのすごい言葉 (SB新書)

名言力 人生を変えるためのすごい言葉 (SB新書)

  • 作者: 大山 くまお
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2009/06/16
  • メディア: 新書

 

-95e3f.jpg長谷寺

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惜福の説 [倫理]

 幸福不幸福というものも風の順逆と同様に、畢竟(つまり)は主観の判断によるのであるから、定体はない。
しかし先ず大概は世人の幸福とし不幸とするものも定まって一致して居るのである。
で、その幸福に遇う人及び幸福を得る人と然らざる人とを観察して見ると、その間に希微の妙消息があるようである。
第一に幸福に遇う人を観ると、多くは「惜福」の工夫のある人であって、然らざる否運の人を観ると、十の八、九までは少しも惜福の工夫のない人である。
福を惜む人が必らずしも福に遇うとは限るまいが、何様(どう)も惜福の工夫と福との間には関係の除き去るべからざるものがあるに相違ない。
 惜福とは何様いうのかというと、福を使い尽くし取り尽くしてしまわぬをいうのである。

努力論
幸田 露伴 (著)
岩波書店; 改版 (2001/7/16)
P56

努力論 (岩波文庫)

努力論 (岩波文庫)

  • 作者: 幸田 露伴
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/07/16
  • メディア: 文庫

 

DSC_6343 (Small).JPG普光寺磨崖仏

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植福の説 [倫理]

有福、惜福、分福、いずれも皆好い事であるが、それらに優って卓越している好い事は植福という事である。
植福とは何であるかというに、我が力や情や智を以て、人世に吉慶幸福となるべき物質や情趣や智識を寄与する事をいうのである。
即ち人世の慶福を増進長育するところの行為を植福というのである。

努力論
幸田 露伴 (著)
岩波書店; 改版 (2001/7/16)
P80

努力論 (岩波文庫)

努力論 (岩波文庫)

  • 作者: 幸田 露伴
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/07/16
  • メディア: 文庫

 

DSC_6298 (Small).JPG菅尾石仏

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分福の説 [倫理]

一瓶の酒、半鼎の肉を頒つも頒たざるももとより些細の事である。しかしその一瓶の酒を頒ち与えられ半鼎の肉を頒ち与えられた人は、これによって非常に甘美なる感情を惹起されるのであって、その感情の衝動された結果として生ずる影響は決して些細なものでない。甚大甚深のものなのである。
~中略~
およそ人の上となりて帥いるものは、必ず分福の工夫において徹底するところあるものでなければならぬ。
~中略~
 我能くひとに福を分てば人もまた我に福を与うべく、たとえ人能く我に福を与えざるまでも、人皆心私(ひそ)かに我をして福あらしめんことを禱るものである。

努力論
幸田 露伴 (著)
岩波書店; 改版 (2001/7/16)
P70

努力論 (岩波文庫)

努力論 (岩波文庫)

  • 作者: 幸田 露伴
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/07/16
  • メディア: 文庫

 

DSC_6344 (Small).JPG普光寺磨崖仏

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明徳 [倫理]

P58
人間の万苦は明徳のくらきよりおこり、天下の兵乱(ひょうらん)も又明徳のくらきよりおこれり。これ天下の大不幸にあらずや。聖人是(これ)をあわれみたまい、明徳を明(あきら)かにする教(おしえ)を立て。人の形(かたち)あるほどのものには学問をすすめたまえり。四書五経にのする所もみな是(これ)なり。(下 丁亥の春)

P64
倩(つらつら)世間の福(さいわい)を思いくらべるに、身やすく心たのしみ、子孫のさかえるを上(かみ)とす。
命(いのち)のながきを次とす。位(くらい)たかく富(と)めるを下(しも)とす。此(この)福(さいわい)の種は明徳仏性なり。此(この)種をまきて此(この)福を造(つく)る田地(でんち)は、人倫日用(じんりんにちよう)の交(まじわり)(住人注;日常生活の営みのなかにある)なり。(序)

中江藤樹 人生百訓
中江 彰 (著)
致知出版社 (2007/6/1)

DSC_5093 (Small).JPG甲宗八幡神社


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足を踏み入れてみる [倫理]

 実際に社会に足を踏み入れてみる、観察する、そういうことをしなければ、せっかく得た知識も生きてはこない。
それどころか、誤った方向へ進んでしまう。
部屋のなかで、世界地図を広げてじっとにらんでいたところで、世界のことは何もわかりはしないのだ。

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P129

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: 文庫

 

-d2af5.jpg長浜港観光船乗り場

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怒り [倫理]

 私たちが怒る理由は簡単です。自分が信じている「~べき」「~べきでない」が目の前で裏切られたときに怒りを感じるのです。


イラッとしない思考術
安藤 俊介 (著)
ベストセラーズ (2014/11/26)
P027



イラッとしない思考術

イラッとしない思考術

  • 作者: 安藤 俊介
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2014/11/26
  • メディア: 単行本





 


DSC_2017 (Small).JPG旭川市旭山動物園

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老いるのは免れない [倫理]

   愚かなる凡夫はみずから老いゆくものでまた、老いるのを免れないのに、他人が老衰したのを見て、考え込んでは、悩み、恥じ、嫌悪している。
(「アングッタラ・ニカーヤ」「ブッダの道」二〇〇八年、学研)

マイ仏教
みうらじゅん (著)
新潮社 (2011/5/14)
P170

 

マイ仏教 (新潮新書)

マイ仏教 (新潮新書)

  • 作者: みうらじゅん
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/07/01
  • メディア: Kindle版

TS3E0495 (Small).JPG関門港


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不殺生 [倫理]

  それほどおサルが好きな河合さん(住人注;河合雅雄)が、サルには同族を殺す性質がある、と言っています。同族同士が互いに戦って殺すのは、哺乳類ではライオンとかトラとかいう猛獣を除く とサルしかいない。
人類はサルのそういう性質を受け継いで殺し合いをするのではないかと言うんです。

 どこかで人間は、殺すことが好きなのかもしれない。人間の本能の中に、殺すことを好む本性が宿っているんじゃないかと、私は思うんで すね。
そうすると、人間が人を殺したり戦争が好きな性質は治らないということになります。しかし、治らないかもしれないからこそ、「殺してはいけ ない」という道徳が必要なのです。これは難しいことなんですが、仏教はこの戒律を第一(住人注;十善戒の不殺生)
に置いています。

梅原猛の授業 仏になろう
梅原 猛 (著)
朝日新聞社 (2006/03)
P91

梅原猛の授業 仏になろう

梅原猛の授業 仏になろう

  • 作者: 梅原 猛
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2022/07/15
  • メディア: 単行本

 

 

DSC_6241 (Small).JPG臼杵石仏

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働き者の国は栄える [倫理]

 国民の年々の労働は、その国民が年々消費する生活の必需品と便益品(1)のすべてを本来的に供給する源であって、この必需品と便益品は、つねに、労働の直接の生産物であるか、またはその生産物によって多の国民から購入したものである。
 したがって、この生産物またはそれで購入されるものの、これを消費するはずの人々の数に対して占める割合が大きいか小さいかにおうじて、国民が必要とするすべての必需品と便益品が十分に供給されるかどうかが決まるであろう。
 だがこの割合は、どの国民の場合も、次の二つの事情によって左右されるにちがいない。すなわち第一は、国民の労働がふつう行われるさいの熟練、技能、判断力の程度如何であり、また第二は、有用な労働に従事する人々の数と、そのような労働に従事しない人々の数との割合である。
どの国でも、地味、気候、国土の大きさがどうであれ、国民にたいする年々の供給が豊かであるか乏しいかは、その特定の状況のもとで、右の二つの事情に依存するにちがいない。


国富論 (1)
アダム・スミス (著), 大河内 一男 (翻訳)
中央公論新社 (1978/4/10)
P1


国富論 (1) (中公文庫)

国富論 (1) (中公文庫)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1978/04/10
  • メディア: 文庫

 




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知者は惑わず、仁者は憂えず [倫理]

子曰わく、知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼( おそ )れず。


~中略~


先生がいわれた。
「 智恵のある人は迷わない。
仁徳ある人は心配しない。
勇気ある人はこわがらない 」
子罕編


                  論語

           孔子 ( 著 ), 貝塚 茂樹

                       中央公論新社 (1973/07)

                       P259

 

 

論語 (中公文庫 (か3-2))

論語 (中公文庫 (か3-2))

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2020/03/19
  • メディア: 文庫
台湾DSCF0002 (31).JPG

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我れ既に天の物なれば、必ず天の役あり [倫理]

人は須( すべか )らく自らを省察すべし。
「 天は何の故にか我が身を生出( うみいだ )し、我をして果たして何の用にか共せしむる。


我れ既に天の物なれば、必ず天の役あり。
天の役に共せずんば、天の咎( とが )必ず至らむ」。


省察して此に到れば即ち我が身の苟( いやし )くも生( い )くベからざるを知( し )らむ。

                  「言志録」第一〇条


                   佐藤 一斎 著

                   岬龍 一郎 編訳

                   現代語抄訳 言志四録

                   PHP研究所(2005/5/26)

                    P17

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 作者: 佐藤 一斎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


1915383関門橋6

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為政者の姿勢を国民は見ている [倫理]

  李康子殿が、国中に盗賊の多いことを心配され、孔子に対策をたずねられた。
孔子は、かしこまってこたえた。
「かりに貴殿が無欲であられたとしたら、国民はほうびを出しても盗みをはたらきますまい」

*李康子が人民から重い税を取り立てて、自分の家の財産をふやすことに全力をそそいでいるから国民が困り、また不正の手段で盗みをしてまで財産を得ようとするものが出てくるのだ。
顔淵篇


                  論語
           孔子 (著), 貝塚 茂樹
        中央公論新社 (1973/07)
                       P341

論語 (中公文庫)

論語 (中公文庫)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫

 

台湾DSCF0002 (32).JPG

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タグ:孔子 論語
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士気 [倫理]

   気とは、人に負けまいと思う心、すなわち負けじ魂と、恥辱を知ってそれを悔しく思う気象のことである。
それを振うというのは、常にそうした心を持って、その精神を振い立て振い起し、絶えず、緊張をゆるめず油断のないように努力することである。
 この気というものは、生命のあるものはみな備えているものであって、鳥や獣でさえ持っている。
それで鳥や獣でも、ひどく気が立った時は、人に危害を加えたり苦しめたりすることがあるのだから、人間の場合は、なおさらである。
その人間の中でも、武士が一番この気を強く身につけているから、一般にこれを士気(しき)とよんでいる。
どんな年若な武士に対してでも、それが武士であるならば無礼を加えようとしないのは、この士気を恐れてのことであって、別にその人の腕前や身分を恐れるからではないのである。
 ところが、長く無事平穏な時代が続くうちに、武士本来の気風が衰え、気力も弱々しくなり他人に媚びへつらい、武士の家柄に生まれながら武道の修行を忘れてしまい、出世を望み遊興におぼれ、何事もまず損得を計算し、ことの是非を二の次にして大勢につくといった情けない武士が多くなった。
そのため昨今の武士は、人には負けぬ、恥辱は耐えられないという男らしい勇ましい気象をすっかり失って、腰にこそ大小を帯びて入るものの、内実は呉服反物(たんもの)の包みをかついだ商人や、樽を背にした樽拾いにも劣るほどで、雷鳴や犬の声にも後ずさりするような、腰抜けになってしまった。

啓発録
  橋本 左内 (著)
  講談社 (1982/7/7)
   27

啓発録 (講談社学術文庫)

啓発録 (講談社学術文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1982/07/07
  • メディア: 文庫

 

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タグ:橋本 左内
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戒めをたもち、品性あるある人 [倫理]

  ここで、資産者たちよ。戒めをたもち、品性あるある人は、なおざりにしないことによって、財産が大いに豊かとなる。
これが、戒めをたもっていることによって、品性のある人の受ける第一のすぐれた利点である。
 また次に、資産者たちよ。戒めをたもち、品性あるある人は、良い評判が起こる。
これが、戒めをたもっていることによって、品性のある人の受ける第二のすぐれた利点である。
 また次に、資産者たちよ。戒めをたもち、品性あるある人は、いかなる集会におもむいても、すなわち、王族の集会でも、バラモンたちの集会でも、資産者たちの集会でも、修行者たちの集会でも、どこに行っても、泰然としていて、おじけることがない。
これが、戒めをたもっていることによって、品性のある人の受ける第三のすぐれた利点である。
 また次に、資産者たちよ。戒めをたもち、品性あるある人は、死ぬときに精神錯乱することがない。
これが、戒めをたもっていることによって、品性ある人の受ける第四のすぐれた利点である。
 また次に、資産者たちよ。戒めをたもち、品性あるある人は、身体がやぶれて死んだのちに、善いところ、天の世界に生まれる。
これが、戒めをたもっていることによって、品性ある人の受ける第五のすぐれた利点である。

ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経
中村 元 (翻訳)
岩波書店 (1980/6/16)
P35

ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫)

ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1980/06/16
  • メディア: 文庫

 

IMG_0012 (Small).JPG文殊仙寺

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己を愛しいと知る者は他を害してはならぬ [倫理]

「いつもお話をうかがっておりますと、自分より他人を愛せとおっしゃっておられます。それなのに、なぜ、自分が最高にいとおしいということが、正しいのでしょうか?」
 すると釈尊は、こうお答えになったのです。
「人は己より愛おしいものを見出すことはできぬように、他もまた己が、こよなく愛しい。己を愛しいと知る者は他を害してはならぬ」
 この話は、「相応部経典」三巻の八「末利」という巻に出てきます。

松原 泰道 (著)
人生百年を生ききる
PHP研究所 (2004/08)
P24

人生百年を生ききる (PHP文庫)

人生百年を生ききる (PHP文庫)

  • 作者: 松原 泰道
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2021/07/06
  • メディア: Kindle版

 

2181831秋篠寺1

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知行合一 [倫理]

 

無能の知は、是れ瞑想にして、


無知の能はは是れ妄動なり。


学者宜しく仮景を認めて、


以て真景と倣( な)すこと勿( なか)るべし。

                  「 言志耋録」第一一条


                   佐藤 一斎 著

                   岬龍 一郎 編訳

                   現代語抄訳 言志四録

                   PHP研究所(2005/5/26)

                   P192

 

 

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
 
 
 
 
 
 
1923348厳島神社

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人の声に耳を傾ける [倫理]

なすべきことをなす勇気と、
人の声に私心なく耳を傾ける謙虚さがあれば、
智恵はこんこんと湧き出てくるものです。
 松下幸之助

大山 くまお (著)
名言力 人生を変えるためのすごい言葉 
ソフトバンククリエイティブ (2009/6/16)
P55

名言力 人生を変えるためのすごい言葉 (SB新書)

名言力 人生を変えるためのすごい言葉 (SB新書)

  • 作者: 大山 くまお
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2009/06/16
  • メディア: 新書

 

-bb6d3.jpg長谷寺8

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平常心 [倫理]

心は平なるを要す。


平なれば則ち定る。


気は易なるを要す。


易なれば則ち直し。

                  「 言志晩録 」第六条


                   佐藤 一斎 著

                   岬龍 一郎 編訳

                   現代語抄訳 言志四録

            PHP研究所(2005/5/26)

                   P132

 

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
 
 
 
 
 
-0fa41.jpg浄土寺 広島県尾道市

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自ら箸を取れ [倫理]

  かくお膳立てをして待っているのだが、
これを食べるか否かは
箸を取る人の如何にあるので、
ご馳走の献立をした上に、それを養ってやるほど
先輩や世の中と言うものは暇でない。
~中略~
何か一と仕事しようとする者は、自分で箸を取らなければ駄目である。
立志と学問

渋沢 栄一 (著)
論語と算盤
角川学芸出版 (2008/10/25)
P70

論語と算盤 (角川ソフィア文庫)

論語と算盤 (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 渋沢 栄一
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2013/07/25
  • メディア: Kindle版

 

DSC_5005 (Small).JPG

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知らしむべからず [倫理]

 

九 子曰わく、民は由( よ )らしむべし、知らしむべからず。


~中略~


先生がいわれた。
「 人民を従わせることはできるが、なぜ従うのか、その理由をわからせることはむつかしい 」


~中略~


人民に、法令の内容やその発布の理由についてよくわからせれば、それにこしたことはないが、それがたいへん困難だといっているだけなんである。
孔子は、法令の理由なぞ人民に教えることは不必要で、ただ、一方的に法令で束縛したらよいという、専制主義的な思想を説いているのではない。
泰伯篇


                  論語

           孔子 ( 著 ), 貝塚 茂樹

                       中央公論新社 (1973/07)

                       P220

 

 

論語 (中公文庫)

論語 (中公文庫)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1973/07/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

 


台湾DSCF0002 (30).JPG

 


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一滴の水でも生かして使え [倫理]

京都嵯峨の天竜寺管長を務められた滴水禅師の逸話を紹介しましょう。
 禅師が修行僧のころの経験です。夏の暑い日でありました。
托鉢からもどられた和尚が縁側に腰を下ろしてわらじのひもを解いておられました。
若い雲水(修行僧)であった自分が井戸端にとんでいって、つめたい水をたらいに汲んできて和尚に差し出しました。
和尚が気持ちよさそうに足を洗い終わって自分の部屋へ向かわれたのを見て、使い終わったたらいの水を何気なく庭に捨てました。
そのとき、和尚が振り返って「ばか者、殺生するな!』と言って部屋に入っていかれたというのです。
 一喝された雲水は、いくら考えても叱られた理由が分かりません。まだ修行が浅いからその意味を理解することができないのだと考えて、恐る恐る和尚の部屋を訪ねて、「先ほど、お叱りを受けましたが、どうしてもその理由がわかりません。
さぞ深いお考えがあってのことと思われますので、ぜひその訳を教えていただきたい」と申し上げたところ、
和尚は「足を洗った水を庭先に無造作に捨てたからだ。たとえ用がすんで捨てる水でも、植木にかけてやれば植木も喜び水をもう一度生かせるではないか。一滴の水でも生かして使え」
と諭されました。これを縁として「滴水」という名をつけてもらったというのです。

見真
龍谷総合学園 (著)
本願寺出版社; 第三刷版 (2003/03)
P18

見真

見真

  • 出版社/メーカー: 本願寺出版社
  • 発売日: 2003/03/15
  • メディア: 単行本

 

黄檗山万福寺 (5).JPG黄檗山万福寺


タグ:滴水禅師
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我より勝れるの人を思え [倫理]

 

事稍( やや )払逆せば、便ち我に如かざるの人を思え。


則ち怨尤( えんゆう )自ら消えん。


心稍怠荒せば、便ち我より勝れるの人を思え。


則ち精神自ら奮わん。


                  洪自誠 

                       守屋 洋 ( 著 ), 守屋淳 ( 著 )

                       菜根譚の名言 ベスト100

                        PHP研究所 (2007/7/14)

                       P117

 

 

 

菜根譚の名言 ベスト100

菜根譚の名言 ベスト100

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/07/14
  • メディア: 新書
-b0077.jpg国見ヶ丘1

 

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今時の若い者 [倫理]

 

  いまの若者は、ファッションやアクセサリーで目立つようにしているだろうけれども、本当はそうではなくて、何かあると大衆のなかに隠れてしまう。
卑怯だと言うんですよ。
そのくせ弱い者が来ると、いじめたり殺したりする。そして、自分の状況が悪くなると逃げてしまう。大衆のなかに入って姿を消す。

葉室 頼昭 (著)
神道 見えないものの力
春秋社 (1999/11)
P195


〈神道〉のこころ(旧版)

〈神道〉のこころ(旧版)

  • 作者: 葉室 頼昭
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 1997/10/15
  • メディア: 単行本

 

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十三徳 [倫理]

第一   節制 飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
第二   沈黙 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。
第三   規律 物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。
第四   決断 なすべきことをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
第五   節約 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。
第六   勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。
第七   誠実 偽りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に功正に保つべし。
第八  中庸 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。
第十   清潔 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
第十一 平静 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
第十二 純潔 性交はもっぱら健康ないし子孫のためのみに行い、これに耽りて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。
第十三 謙譲 イエスおよびソクラテスに見習うべし。

フランクリン (著), 松本 慎一 (翻訳), 西川 正身 (翻訳)
フランクリン自伝
岩波書店 (1957/1/7)
P157

フランクリン自伝 (岩波文庫)

フランクリン自伝 (岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2014/12/18
  • メディア: Kindle版

 

  -deb2a.jpg大山寺

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父からの教え [倫理]

一六 父(39)からは、温和であること、熟慮の結果いったん決断したことはゆるぎなく守り通すこと。いわゆる名誉に関して空しい虚栄心をいだかぬこと。労働を愛する心と根気強さ。公益のために忠言を呈する人びとに耳をかすこと。各人にあくまでも公平にその価値相応のものを分け与えること。いつ緊張し、いつ緊張を弛めるべきかを経験によって知ること。少年への恋愛を止めさせること。  公共的精神。~中略~ 
 倦怠もしなければ夢中になりもせず友人を持ちつづけること。あらゆることにおいて自足することおよび快活さ。はるかかなたを予見し、悲劇的なポーズなしに、細小のことに至るまであらかじめ用意しておくこと。 ~後略(住人注;を教えられた)

マルクス・アウレーリウス 自省録
神谷 美恵子 (著)
岩波書店 (2007/2/16)
P17

 

DSC_6377 (Small).JPG熊野本宮大社


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早起きの秘訣 [倫理]

早起きの秘訣?
そんなものがあるものですか、ただ「やればできる」のです。
「さあ明朝から早く起きるぞ」ときめて起きたらよいのです。
「清き耳」より

丸山 敏秋 (著), 倫理研究所
幸せになる法則を発見した人 丸山敏雄伝
近代出版社 (2001/11)
P11

文部科学省生涯学習政策局認可の社会教育団体で、全国に五十万人を超える会員をもつ団体、社団法人倫理研究所。その創始者である丸山敏雄が唱えた、生活の法則と幸せの法則、彼の人と生涯、思考・美学・感性などをまとめる。

幸せになる法則を発見した人 丸山敏雄伝

幸せになる法則を発見した人 丸山敏雄伝

  • 出版社/メーカー: 近代出版社
  • 発売日: 2020/03/18
  • メディア: 単行本


DSC_2877 (Small).JPG丸山敏雄生家

 

1937929天岩戸神社

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