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守・破・離 [ものの見方、考え方]

 日本の伝統文化を語る上で欠かせないのが、「守・破・離」です。
江戸時代に茶人の川上不白が最初に言ったとされていますが、この言葉は茶道、武道も含めたあらゆる伝統文化の型を身につけていくプロセスを、一つ一つの文字にシンプルに分かりやすく表現していると思います。~中略~
この守・破・離は、一つは師匠と弟子との関係を意味するものであり、さらには伝統文化の発展や進化を表す言葉としても使われています。
「守」とは弟子が師匠の教えを忠実に守り、その基本となる形や技をみにつけていく学びの段階です。
「破」とは身についた形や技に他流を取り入れたり、自分自身の個性というものを加えて洗練させていく創造の段階です。
「離」とは守、破、を抜けて何事にもとらわれない独自の境地に至る段階です。
 守が師匠から忠実に受け継いだ形や技を型として身につける段階であるならば、その型の先にあるものは「破」「離」ということになります。

基本である型をしっかりと身につけ、そこに自分自身の個性などを加味していったときに待っているのはどんな世界でしょうか。
 それは、想像と創造の世界だと思うのです。逆に言うと、そのような伝統文化においても、型をしっかりと身につけて初めてその先にあるものを自分で考え、自分で創りだしていくことができるのです。型が身についていないのにそれを破ろうとしてもできませんね。
 しかし、型がしっかりと身についている人は、何が起きても動揺することはないのです。

リッツ・カールトン - 「型」から入る仕事術
高野 登 (著)
中央公論新社 (2014/3/7)
P54

DSC_0662 (Small).JPG石龕時


タグ:高野 登
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