心配すべし。心痛すべからず [ものの見方、考え方]
【馬越恭平】(一八四四~一九三三)―心痛―
心配すべし。心痛すべからず。
~中略~
仕事のストレスについてはこう語る。
「いずれの事業でも相当の苦心や心配はある。事が発生した時、苦心焦慮、心を配ることは大切だが、自分の身体が衰弱するほど心を痛めることは愚なることである」
心配してもいいがそれで衰弱しては馬鹿らしい。「いかなる大事でも誠心誠意、私心を挟まず心を配れば必ず局面展開の道がある」
日本人の叡智
磯田 道史 (著)
新潮社 (2011/04)
P152
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