平常心で臨んでも、いい結果は出ません [ものの見方、考え方]
「平常心で試合に臨む」
そういう言い方をするアスリートもいます。その人が言う平常心とはどのような状態なのかわかりませんが、理論的には平常心という状態は、「興奮の度合いが低く、不安をあまり感じていない状態」のことを指します。
しかし、そういう状態で行われたパフォーマンスは、じつはもっとも完成度が低いのです。これは、科学的に証明されていることです。平常心で臨んでも、決していい結果は出ません。
すしろ、適度に興奮し、不安もある程度抱えている状態のほうがいいパフォーマンスができると言われています。不安があればより集中しようとするし、準備も入念に行わざるをえないからです。
ですから、平常心でいられなくなるとうのはあたりまえで、むしろ好ましい傾向と言えるのです。
ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」
荒木 香織 (著)
講談社 (2016/2/19)
P44
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