死光(しにびかり) [言葉]
常に若く見られたいという気持ちが強いのは、老いを否定的にとらえている証拠だと言えるだろう。
老いは覆い隠さなければならないような醜いものではない。年齢を重ねなければ出せない味わいもあれば、蓄積された人生経験がなければ伝わってこない、深く迫ってくる力もある。
江戸時代には「死光(しにびかり)」という言葉があったそうだ。死に際が光るような生き方をした人を「死光」といったのである。現代ならば、老いて輝くような生き方、「老い光」する生き方が求められているのではないだろうか。
精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術
保坂 隆 (著)
大和書房 (2011/6/10)
P52
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