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”快”を増やせ、”不快”を減らせ [ものの見方、考え方]

「心の状態を見る」というブッダの考え方にてらせば、幸か不幸かは、”快”か”不快”かという心の状態で定義することになります。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)
KADOKAWA/中経出版 (2015/7/31)
P121

反応しない練習  あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

  • 作者: 草薙龍瞬
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
  • 発売日: 2015/07/31
  • メディア: 単行本

DSC_2886 (Small).JPG求菩提山 龍王院

P123
 生き物が”快”を感じるのは、欲求が満たされたときです。だから、欲求を素直に、否定することなく、満たしてあげることが、幸せへの近道ということになります。
 たとえば、食べたいものをおいしく食べる、快適な睡眠をとる、家族と楽しく過ごす、趣味や娯楽など五官の快楽を大切にする「おいしい」「楽しい」「心地よい」という反応を、積極的に行なう、と考えることになります。
 こう言うと、「仏教は禁欲を奨励する厳しいものと思っていました」と言う人がいます。
 たしかに、「心を清浄にする修行」をつきつめて、究極の安らぎ―心の反応が滅した”涅槃”と呼ばれる境地―にたどり着こうとすれば、快も不快も含めて、一切の反応をしてはいけません。仏教には、そういう厳しい世界がたしかにあります。
 しかし、そういう境地を目指すというのは、一つの方向性ではあっても、すべての人に共通する目標とはいえませんよね。みんなをそこに向かわせようという発想は、「宗教」です。しかし私たちに共通するのは、一人ひとりが苦しみを抜けて、それぞれの幸福にたどり着くという目標です。その方向にてらして考えれば十分です。
そもそもブッダの教えというのは、そういう開かれた目的を掲げていたものです。

P126
 心の反応は、「心がけ」次第で、強くもなり、弱くもなります。もしあなたが毎日の「快」を大切にして、楽しい時は「楽しい!」心地よい時は{心地よい!」と、素直に感じ取るように努めていると、「快」は、もっとはっきりと、鮮明に感じ取れるようになります。
 幸福も、心がけ次第で増やすことができるのです。

P149
「改善」とは、仏教的にいえば「快を感じられる工夫をする」ことです。
仕事の進め方、小道具、BGM、環境、カラーリング(配色)、パソコンのソフトや携帯のアプリ、人付き合いなど、なんでも、「快を感じられるように」改良していくのです。
 すでにお伝えした通り、心は快か不快かの二者択一の反応をしています。”不快”を感じた心は、その場から逃避しようとします(それが「ストレス」です)。
 他方”快”を感じれば、心はその対象に執着します(それが「やる気」です)。その心の性質を活かすなら、”快”を感じられるように環境を改善していけばいいのです。


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