裏側の感情を察しろ [対人関係]
人が腹を立てるとき、怒りの裏側には、悲しみ、悔しさ、不安、困惑、淋しさなど、いろいろな負の感情が潜んでいることがあります。
~中略~ 裏側の感情に、本人も気づいていないこともありますし、気づいているけれど、強がって怒っていることもあります。
<イラスト&図解>コミュニケーション大百科
戸田久実 (著)
かんき出版 (2019/2/14)
P80
目次 対人関係 [対人関係]
対人関係
- 人から興味を持ってもらいたいと思うならば
- 人の動機
- 高尚な理論は必要ない
- 好きか嫌いかで決まる
- 返報性のルール (快には快を 不快には不快を)
- 話題
- 誠心誠意
- 仮好人と硬漢子
- 誠心よりいづれば、敢えて多言を用ゐず
- 勝って負ける
- 自分の名前ほど耳に心地よく響く音はない
- 相手が自分をどう評価するか
- 春風秋霜
- 自分がいちばん至らない
- 弱点のない人は、かわいげがない
- ゆかしくなければいかん
- 明るくなければならない
- 心遣いを示す時間
- ケチで威張りやは最悪
- 女は怖い
- 相手を思う気持ち
- 共感をつくる土壌
- 協力を望むなら
- 人を玩(もてあそ)べば徳を喪う
- どんな相手もリスペクト
- ヤル気を起こさせる方法
- 知ッテ聞クハ禮ナリ
- 接客行
- えこひいきされたい
- 言葉で伝えれば相手もわかってくれる、なんていう考えは甘い
- しゃべりすぎに注意
- 上司に物言う時は
- 相手の話を聞いてる時に「でも」って言うな
- 言い訳したら許してもらえるのか
- 「なんで?」は相手を責める言葉
- それは「意見」それとも「事実」?
- 土下座する人には注意
- 能ある鷹
- 形だけの礼ではかえって失礼
- 移らかす
- 相手の感謝を期待するな
- 謝意は受け取れ
- 信じてもらいたければ
- ヒトの長所を視る
- 相手の面子を立てる
- 裏側の感情を察しろ
- 先ず自分が感動
- 押しつけは不可
- 大きにお世話と大きにご苦労
- 君子の交わりは義をもって結ばれ、小人の交わりは利をもって集まる
- 文を以て友を会し、友を以て仁を輔く
- 益者三友、損者三友
- 友と交わるには、須らく三分の?気を帯ぶべし
- 友情は人間関係の基礎
- ワリカン
- 占い師のところに行く人
- 詐欺師に学ぶ第一印象の重要性
- 詐欺師に学ぶ高齢者への話し方
- しかるべき人物から相手にされなくなったらおしまい
- 話をよく聞いてから判断せよ
- ダイレクトコミュニケーション
- 同じ目線で
- 人前で話をする時
- 間が大事
- パワポは1枚1メッセージ
- デメリットもあえて提示する
- 目は口ほどに物を言う
- 笑顔は万国共通
- 退路は残してやれ
- 罰してはいけない
- 貧乏を憎んで人を憎まず
- 自分にとって大事な人に会おうとするとき
- 人は食事中に知った人や物や情報を好きになる
- 諍論(じやうろん)するな
- リーダーシップ
- 本物のリーダー
- リーダーたるもの
- 指揮官は孤独だ
- 本を人に貸すな
- 子どもだましは見抜かれる
- 子どもと老人の返事を鵜呑みにするな
- ライバルに対して取る態度
- あてこすりを言われたら
- もし誰かにいやな目に遭わされたら
- 相手の涙に振り回されるな
- 相手の力を利用
- 合わない人とは会わない
- マウンティングには応戦しない
- 受け入れてくれる人間を探せ
- 便所飯
- 人はそれほど簡単には変らない
- 昔は自分もああだった
- 好感度を高めるには
- 人に好かれる六原則
- 人を変える九原則
- 人を動かす秘訣
- 説得
- 人を説得する
相手の話を聞いてる時に「でも」って言うな [対人関係]
プロの聞き手であるカウンセラーには、自他の区別が要求されます。相手の話を聞くときには自分の意見は出さず、相手の気持ちを肯定しながら聞いているのです。
そして、それができているかどうかをたしかめるのが、相づちなのです。
相手の話が聞けなくなってくると、相づちが出なくなります。相づちのかわりに「しかし」とか「けれど」とか「でも」という、逆説の接続詞や接続助詞がでてくるようになります。それではプロの聞き手としては失格。聞き手にとっての、危機場面といえるでしょう。
プロカウンセラーの聞く技術
東山 紘久 (著)
創元社 (2000/09)
P24
人を動かす秘訣 [対人関係]
人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない。
この事実に気づいている人は、はなはだ少ないように思われる。
しかし、人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。
すなわち、みずから動きたくなる気持ちを起こさせること―これが、秘訣だ。
かさねていうが、これ以外に秘訣はない。
デール・カーネギー (著) 香山晶 (訳)
人を動かす
ハンディーカーネギー・ベスト
創元社 (1986/11)
P34
新版 ハンディーカーネギー・ベスト(3冊セット): 「人を動かす」「道は開ける」「カーネギー名言集」
- 作者: D・カーネギー
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2011/11/22
- メディア: 単行本
できることとできないことは明確に [対人関係]
何かをお願いされたとき、「何でも引き受けます!」と言うだけ言って結果的にできないと、信頼を大きく失ってしまいます。
「NO」「できない」と言う相手をがっかりさせてしまうのではないか・・・・・と思う人もいますが、決してそうではありません。
仕事にとりかかる前でも、とりかかっている途中でも、できることとできないことは明確にしておきましょう。
何でも引き受けて中途半端な結果になるより、はじめに境界線を伝えておいたほうが、相手に対して親切です。
P44
相手の要求を断らなければいけないとき、「できません」という答えだけで終えてしまうと、そこで関係が終わってしまうこともあります。
本当はできることはしたいと思うけれど、要求どおりにはできない場合には、「その代り○○ならできる」という代替案を用意しましょう。
<イラスト&図解>コミュニケーション大百科
戸田久実 (著)
かんき出版 (2019/2/14)
相手を思う気持ち [対人関係]
自分の名前ほど耳に心地よく響く音はない [対人関係]
この世で自分の名前ほど耳に心地よく響く音はない
ということは忘れないようにしましょう。
そして人の名前を覚えておいて、それを頻繁に使うということほど、
人を喜ばせるものはありません。
デール・カーネギー 著
田中 孝顕 訳
こうすれば必ず人は動く
騎虎書房
P235
勝って負ける [対人関係]
相手を敵に回して口論し、反駁すれば、時に勝利を得ることもあるだろう。
だがそれは、空(むな)しい勝利だ。
相手の好意を失ってしまうからである。
ベンジャミン・フランクリン
デール・カーネギー 著
田中 孝顕 訳
こうすれば必ず人は動く
騎虎書房
P72
益者三友、損者三友 [対人関係]
四 孔子曰わく、益者三友、損者三友。直( なおき )を友とし、諒( まこと )を友とし、多聞を友とするは、益なり。
便辟( べんぺき )を友とし、善柔を友とし、便佞( べんねい )を友とするは、損なり。
~中略~
孔先生がいわれた。
「 ためになる三種の友人、損になる三種の友人。正直な人を友とし、誠実な人を友とし、博学な人を友とするのはためになる。
見かけにいいだけの人を友とし、はだざわりがいいだけの人を友とし、口先のうまい人を友とするのは損である 」
李氏篇
論語
孔子 ( 著 ), 貝塚 茂樹
中央公論新社 (1973/07)
P470
話題 [対人関係]
人の動機 [対人関係]
人間性の最も深いところにある動機は、
認められたいという強い願望である。
ウィリアム・ジェームス ハーバード大学教授
P45
人間性の最も深い部分にある衝動、
それは自分が重要な人物であるという認識を得たいという欲求である。
ジョン・デューイ
P179
デール・カーネギー 著
田中 孝顕 訳
こうすれば必ず人は動く
騎虎書房
人から興味を持ってもらいたいと思うならば [対人関係]
人から興味を持ってもらいたいと思うならば、まず人に対して興味を抱くこと。
ですから、自分のことを考えるのをやめ、自分のことを語るのをやめ、
大した者だと思われようとしないこと。
デール・カーネギー 著
田中 孝顕 訳
こうすれば必ず人は動く
騎虎書房
P77
相手の力を利用 [対人関係]
世界のいかなる護身術でも体力で勝る相手から自分の身を守るためにやるべきことは、相手のその力を利用することだ。
相手の力と衝突するのではなく、相手の力がかかっているほうにこちらも力をかけて、相手の力で相手のバランスを崩すのだ。倍返ししたいなら、現実社会でやるべきは、この”合気道で勝負”だと思う。
~中略~
ライバルへの仕返しは、相手の力を利用してこちらにメリットがあることを実現してしまうようにしたほうが建設的だ。無駄に戦って敵をさらに難敵にしてしまって将来を危うくするより、敵をこちらの見方にして自分のために利用したほうが生産的である。そして相手を最高の見方にすることで、溜飲が下がるだけでなく、未来も明るくなる。
本当に自分のやりたいことにフォーカスすれば、アホにでも頭は下げられる。
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
田村耕太郎 (著)
朝日新聞出版 (2014/7/8)
P40
諍論(じやうろん)するな [対人関係]
リーダーたるもの [対人関係]
四 万民の上に位する者、己を慎み、品行を正しくし驕奢(きょうしゃ)を戒め、節倹を勉め、職事に勤労して人民の標準となり、下民其の勤労を気の毒に思ふ様ならでは、政令は行はれ難し。
~後略
西郷隆盛「南洲翁遺訓」―ビキナーズ日本の思想
西郷 隆盛 (著), 猪飼 隆明 (翻訳)
角川学芸出版 (2007/04)
P23
北九州市門司区藤松
目は口ほどに物を言う [対人関係]
ワリカン [対人関係]
食事やお茶、お酒の席はもちろんワリカンにする。若い世代はおごってもらってラッキーとなるのこもしれないが、シニア世代はおごってもらうと、ちょっと気持ちが重くなる傾向のほうが強い。
相手の誕生日だとか、孫が生まれたからなど、おごりたい理由があるときには、席を立つ前に、「今日はオレにお祝いさせてくれよ」などと話しかけるようにしたい。逆にそう言われたら、喜んでおごってもらうのも、気持ちがいいつき合い方だ。何かの折に、今度は自分が「おごられる」側になればいい。
特に、自分のほうが経済的に余裕があると思われる場合など、ワリカンを心がけ、貸し借りのない気持ちでつき合うことが相手に対する心遣いになる。
精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術
保坂 隆 (著)
大和書房 (2011/6/10)
P164
ヤル気を起こさせる方法 [対人関係]
家族や友人や同僚のヤル気を起こさせる唯一の方法は、協力したいと思わせることなのです。
そしてそのためのベストの方法が、感謝して正当に評価することと、励ますことなのです。
田中 孝顕 訳
こうすれば必ず人は動く
騎虎書房
P257
接客行 [対人関係]
「機嫌」という言葉自体は、「人の気持ちや気分。時機。都合」という意味があると辞書にはあります。
この言葉がもともと仏教用語だったことをご存知の方はさほど多くないせしょう。
しかし仏教における「機嫌」は、言葉の意味がだいぶ違ってくるようです。
「人々がそしりきらい、不愉快に思うこと」 もともとは「譏嫌」と書くようで、「譏(そし)り嫌うこと」ですから、かなりネガティブな意味だったようです。
その由縁は、修行に励むお坊さんたちが、世間から「譏り嫌わ」れないように、「譏嫌戒」という戒律を設けたところにあるようです。
~中略~
「人のご機嫌を取る」というと、「あいつは人の顔色ばかりをうかがっている」と、悪い意味にとらえられることもあります。しかし、家庭でも恋愛でも、人間関係がうまくいっていないときというのは、得てして相手の機嫌を取ることを怠っているときです。
「相手のことを思って行動する」のは、人間関係の基本です。相手の機嫌をちゃんと取って、「ご機嫌」になってもらえば、回り回ってこちらの「機嫌」も良くなります。
~中略~
「ご機嫌を取る」と似たような言葉に、「相手の身になって考える」というのがあります。しかし「相手に身」というものが本当はどういうものかわかるはずもありません。
あくまでこれは「自分の考える相手の身」です。しかし、「ご機嫌を取る」であれば、これは「相手の身」にならなくてもできるはずです。
なかなかそう上手くいかないのが人間ですが、それも「修行」だとあきらめて、人の機嫌を取ろうではありませんか。
マイ仏教
みうらじゅん (著)
新潮社 (2011/5/14)
P134
笑顔は万国共通 [対人関係]
ちなみに、(住人注;イヌが)シッポを振るのは喜んでいるのではなくて、ある種の緊張状態で生じる反射的な行動です。人でいうところの「貧乏ゆすり」などと似ていて、無意識でオートマティックな」動作です。
~中略~
笑いは、言語があるからこそ生まれたと考える人もいます。でも、言語がなくても笑いが人間に備わっているのは、赤ちゃんが笑顔を作ることができることを見ればわかります。ただ、あの笑いが面白くて笑っているのではないことは、ほぼ確実です。
あの笑顔は、<シグナル>として存在しているのだと思います。
脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?
池谷 裕二 (著)
祥伝社 (2006/09)
P168
ダイレクトコミュニケーション [対人関係]
好きか嫌いかで決まる [対人関係]
むかし弥子瑕(びしか)は衛の君に愛せられていた。衛国のおきてで、君の車にかってに乗ったものの罰は足切りであった。
そのうち弥子の母親が病気になった。それを聞き夜中にいって知らせたひとがあった。
弥子は君の仰せといつわり君の車に乗って宮中を出た。君はそえを聞いて、ほめちぎった、「じつに孝行だな。母のためには、足を切られることも気にかけないとは」。
また君と果樹園をあるいていたとき、弥子は一つの桃をとって食べたが甘かったので、食べてしまわないで君にさしあげた。君は「わしがほんとうにすきなのだな。自分の口は忘れてもわしを思うてくれる」と言った。弥子の容色は衰えて寵愛もうすれたのち、主君のきげんをそこねたことがあった。
君は「そやつはわしの車にかってに乗り、それにまたわしに桃の食いのこしを食べさせた奴だ」と言った。
もともと弥子のおこないが初めとあとで変ったのではない。前にはほめられ、後では罪を獲たのは、愛と憎しみのちがいの大きさであった。
老子・韓非列伝 第三
史記列伝1
小川環樹 今鷹真 福島吉彦 訳
岩波書店 (1975/6/16)
P31
言葉で伝えれば相手もわかってくれる、なんていう考えは甘い [対人関係]
なぜここ(住人注;コミュニケーション教育)に力を入れるかというと、仕事というのはコミュニケーションをすることだと思っているからです。
~中略~
コミュニケーションというのは人間対人間の問題なので、正解はないということを理解しておくことも大切なんですね。
~中略~
私がこの教育を通して知識として身につけてほしいことは、コミュニーケーションの主体は相手にあるということです。
多くの人は、自分が何を言うかばかりを気にしがちなのですが、そうでなく、相手がこちらの発言をどう受け止めて、どういう行動につなげるのかを気にしながらコミュニケーションをしていくことが大切です。
自分が言ったか言わないかではなく、相手がどう思うかなのです。
こうして企業は再生する 2011年11月
大久保 恒夫 (その他), 野田 稔 (その他)
NHK出版 (2011/10/25)
P66
「なんで?」は相手を責める言葉 [対人関係]
誠心よりいづれば、敢えて多言を用ゐず。 [対人関係]
便所飯 [対人関係]
若者がトイレの個室で昼食を食べることですが、これは「他人と一緒に食事ができない」のではありません。大学の食堂などで一人で食事をしていると、ほかの学生たちから「あいつは友達がいない」とバカにされるような気がしてしまうので、その姿をみられたくないのです。 だからといって、「一緒に食事をする友達がほしい」と思っているとはかぎりません。
そういう人もいるでしょうが、一人でいるのが好きな人もいるでしょう。問題は、「友達がいなくてもいいんだ」と思えないことです。
~中略~
もし、その人に本音を聞いてくれる相手がいて、「そりゃあ、いちいち誰かを誘うのは面倒くさいから、一人で昼飯を食いたい人だっているだろう」といってくれれば、「ああ、自分はおかしな人間ではないんだな」と思えるかもしれません。すると自己肯定感を持つことができるようになり、行動も変わる可能性があります。
自分が「自分」でいられる コフート心理学入門
和田 秀樹
(著)
青春出版社 (2015/4/16)
P153
上司に物言う時は [対人関係]
孔先生がいわれた。
「君子のおそばにいるにあたっての過ち三種。まだ発言すべきでないのに発言する、これをがさつという。発言すべきときに発言しない、これを隠という。顔色を見ないで発言する、これを瞽(めくら)という」
李氏篇
論語
孔子 (著), 貝塚 茂樹
中央公論新社 (1973/07)
P472
土下座する人には注意 [対人関係]
是が非でも自分のいうとおりにしてもらいたいと思うとき、土下座という手段を使う人がいる。
論理的に説得するのが下手であったり不可能であったり、また相手がノーといい続けているようなとき、突如として身を床に投げ出し、頭を床につけた礼をするのである。
このような大げさな振る舞いをする人は、性格的にも支離滅裂な人である。人に頼むときは下手に出るが、人が願いごとをしてくるときは居丈高になるひとだ。~中略~
一時的にではあれ卑屈な態度を取ることができる人は、自分の利になる目的のためには、自分の人格を貶めるのも平気なのだ。自分の人格を無視しても何とも思わない。土下座する人にはご注意、である。
超説得力
山崎 武也 (著)
講談社 (2003/11)
P75