正直者の見分け方 [ものの見方、考え方]
相手が正直者かどうか、それを知る方法が一つある―そいつに直接聞いてみりゃいい。
「そうだ」と答えたら、そいつは悪党だ。
―グルーチョ・マルクス
ずる―嘘とごまかしの行動経済学
ダン アリエリー (著), Dan Ariely (著), 櫻井 祐子 (翻訳)
早川書房 (2012/12/7)
P9
現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ [ものの見方、考え方]
兵力は集中 [ものの見方、考え方]
古来、勝利者は兵力の集中に成功した者であり、これとは逆に敗将たちの敗戦の共通理由は兵力の分散にあったということを、蔵六はよく知っていた。
花神 (中)
司馬 遼太郎 (著)
新潮社; 改版 (1976/08)
P397
犀の角のようにただ独り歩め [ものの見方、考え方]
P18
四五 もしも汝が<賢明で共同し礼儀正しい明敏な同伴者>を得たならば、あらゆる危難にうち勝ち、こころ喜び、気をおちつかせて、かれとともに歩め。
四六 しかしもし汝が、<賢明で共同し礼儀正しい明敏な同伴者>を得ないならば、譬えば王が征服した国を捨て去るようにして、犀の角のようにただ独り歩め。
P19
五〇 実に欲望は色とりどりの甘美であり、心に楽しく、種々のかたちで、心を攪乱する。欲望の対象にはこの患(うれ)いのあることを見てただ独り歩め。
P21
六七 以前に経験した楽しみと苦しみを擲(なげう)ち、また快さと憂いを擲って、清らかな平静と安らいとを得て、犀の角のようにただ独り歩め。
P73
七三 慈しみと平静とあわれみと解脱と喜びとを時に応じて修め、世間すべてに背くことなく、犀の角のようにただ独り歩め。
ブッダのことば―スッタニパータ
中村 元 (翻訳)
岩波書店 (1958/01)
軽々しく「ガンバレ」って言うな [ものの見方、考え方]
組織の存在意義 [ものの見方、考え方]
都会の暮らしは楽ですか? [ものの見方、考え方]
新潟地震は一九六四年六月十六日にマグニチュード七・五でおこった地震で、亀田郷の揚水ポンプなどが破壊され、亀田郷だけでなく信濃川や阿賀野川ぞいの埋立地で被害が大きかった。
上杉川のひとびとも里に降りて土工などの仕事をし、いい賃金をとった。贅沢もおぼえた。人間はいったん現金が手軽に入って手軽に消費できる暮らしの中にまぎれこんでしまうと、山に帰る気がしなくなるのであろう。
山では何もかも自分の手と足で生活の必需品をつくらねばならないし、燃料も山へ入ってシバを刈らねばならず、そのシバで風呂をわかすにしてもまず谷から家まで何度となく上下して水を汲み上げることから始めねばならない。
(里というのは、こんなに体が楽なものか)
と知ってしまったために離村したというのが、どうやら実情であるらしく、上杉川の場合、その以外には理由も考えられないようである。
街道をゆく〈9〉信州佐久平みち
司馬 遼太郎 (著)
朝日新聞社 (1979/02)
P95
リスクを理解する能力 [ものの見方、考え方]
数字のマジックに騙されるな [ものの見方、考え方]
虫歯を削った後に使う詰め物には水銀の合金が使用されており、ごく微量の水銀蒸気が発生します。これは無機水銀で、メチル水銀のような強い神経毒性はありませんが、ヒトの水銀暴露の一要因となります。
英国の妊娠女性の毛髪中水銀とアマルガムの有無には関係があり、歯に詰め物をしていない女性とその子どものほうが毛髪中水銀濃度が有意に低くなっています。
このデータだけを見ると、歯の詰め物がある人は毛髪中水銀濃度が2倍になるので心配になるかもしれません。実際英国ではアマルガムの水銀が問題視されています。しかし詰め物によって増加した水銀の濃度は0.2~0.3ppm程度であり、これがもし毛髪中水銀濃度が10ppmを超えることもめずらしくない日本の女性で調査されていたら、アマルガムの有無による差はバックグラウンドの変動に埋もれて検出できなかったでしょう。
英国人女性の毛髪中水銀濃度が0.2ppm程度と少ない値でその変動幅も小さいために、歯の詰め物によるごく僅かな影響も検出できるのです。
バックグラウンドが低い、すなわち汚染が少ないというのはリスクが小さいということですから喜ばしいことなのですが、メディアはアマルガムで水銀濃度が上がるから問題であるというふうに、きわめて狭い範囲の情報だけを取り上げて報道することが多いのです。ヨーロッパではアマルガムの問題について対応せざるを得なくなり、リスク評価を行って問題ないという結論をだし、広報を行っています。
水銀が心配だからという理由から、現時点ではなんの問題もない詰め物をほかの材料のものに代えるようなことはすべきでないと説明しています。
一般論として、なんらかのリスクなりベネフィットなりを誇張して表現したい場合、数字は絶対値でなく□□の何倍、△△より増えた、といった表現が好まれるようです。
小さい数字はたとえ2倍になっても小さいままです。
畝山 智香子 (著)
ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想
化学同人 (2009/11/30)
P116
ほんとうの「食の安全」を考える: ゼロリスクという幻想 DOJIN選書
- 作者: 畝山智香子
- 出版社/メーカー: 化学同人
- 発売日: 2018/09/24
- メディア: Kindle版
思いは実現する [ものの見方、考え方]
作法 [ものの見方、考え方]
たとえば茶道で作法があるでしょう。いまは作法を一生懸命に練習して、茶道の奥義を極めようとしている。
ところが最初は違うわけです。無心になってお茶をたててたら、ああいう作法になった。
逆なんですよ。最初の人は無心にやって、ああいう作法をつくりあげた。だけどあとの人は無心になれないから、作法から入って無心になろうと。逆なんですね。
葉室 頼昭 (著)
「神道」のこころ
春秋社 (1997/10/15)
P189
春日大社3
相手を理解できたと考えてはならない [ものの見方、考え方]
「理外の理」「法外の法」「言外の言」を考えれば、日本語が少々わかるから、日本の小説などが少しは読めるからといって、日本が理解できるなどと考えてはならないことは、異論の余地なき事実であろう。
このことは逆もまた真なりであって外国語がペラペラだからといって、外国が理解できたと考えてはならない。
ただこの場合の障壁は「言外の言」でも「法外の法」でもない。いわゆる聖書の民(ユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒)への障害は、黙示文学、黙示文学的表現、および聖書の引用である ~中略~
前記の引用を外国語に訳すことが非常にむずかしいように、聖書の句や黙示文学的表現が縦横かつ無意識に使われている外国文学を正しく日本語に移すことは、はっきり言って不可能である。
こまったことに聖書の句が、いつの間にかまったく反対の意味で日本で通用してしまう場合もあるので、ことがさらにややこしくなる。
日本人とユダヤ人
イザヤ・ベンダサン (著), Isaiah Ben-Dasan (著)
角川書店 (1971/09)
P155
山荘 天水5
過去に比べると良くなっている [ものの見方、考え方]
歴史書の各ページは戦争、飢餓、貧困、疫病、同胞に対する非人間的な行為など悲惨な物語に満ちている。
一時間ほど歴史をひもといていると、現状は決して良くないけれども、過去に比べるとはるかに良くなっているという事実をはっきり認識できる。
ロジャー・W・バブソン
デール・カーネギー (著) 香山晶 (訳)
道は開ける
ハンディーカーネギー・ベスト
創元社 (1986/11)
P360
体力勝負 [ものの見方、考え方]
40歳くらいになると、体力が衰えてくるよね。これって気持ちの問題というより、体力の問題なんだよ。体力が衰えれば集中力もなくなるし、せっかくの技術も発揮できない。
そして、技術が出せなけりゃ気力も萎えるし、心も乱れる。根っこにあるのは、いつだって「体力」の問題なんだ。
~中略~
さっきの話もそうだろ?まずはとことん体をつくって、技を磨く。
メンタルな話がでてくるのはその先だよ。
とくに、年をとってきたら弱音を吐いちゃいけない。
言葉ってのは恐ろしいもんでさ、少しでも弱音を吐くと、本当に気持ちが弱くなるからね。
青木功
40歳の教科書NEXT──自分の人生を見つめなおす ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
モーニング編集部 (編集), 朝日新聞社 (編集)
講談社 (2011/4/22)
P24
40歳の教科書NEXT──自分の人生を見つめなおす ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
成功 [ものの見方、考え方]
成功とは「幸せになること」。
成功とは「思い描いた理想のライフスタイルを完成させること」。
小さな会社のブランド戦略
村尾 隆介 (著)
PHP研究所 (2008/12/10)
P95
小さな会社のブランド戦略 「生き方」と「働き方」が一致するビジネスモデル
- 作者: 村尾 隆介
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/05/30
- メディア: Kindle版
仕事は「預りもの」 [ものの見方、考え方]
「仕事は自分のためにやっている」という考えが能力主義、業績主義の根底にはあります。
「自分に能力があるから、会社の業績を伸ばせたのだ」「会社の業績が伸びたのだから、自分が偉くなるのは当然だ」おいう考えです。ここにはまず「自分」が先にあります。そのせいで世のため、人のためという気持ちがなくなるのです。
しかし、仕事というのは世の中からの「預りもの」です。歩いていたら道に穴が空いていた。危ないから埋める。たまたま自分が出くわした穴、それを埋めることが仕事なのです。
天皇陛下の仕事は「預りもの」の代表例です。あんなにたいへんな仕事はありません。自分で選ぶこともできなければ抜けることもできません。オフもありません。
「今週末は天皇を休業します」とはいかないのです。
養老 孟司 (著)
養老訓
新潮社 (2007/11)
P68
「ツイてる」 [ものの見方、考え方]
予想どおりに不合理 [ものの見方、考え方]
わたしたちはふつうの経済理論が想定するより、はるかに合理性を欠いている。
そのうえ、わたしたちの不合理な行動はでたらめでも無分別でもない。
規則性があって、何度も繰り返してしまうため、予想もできる。
予想どおりに不合理[増補版]
ダン アリエリー (著), Dan Ariely (著), 熊谷 淳子 (翻訳)
早川書房; 増補版版 (2010/10/22)
P20
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: ペーパーバック
ジャーナリズムは偏向から逃れられない [ものの見方、考え方]
現代のような複雑な世界で、ジャーナリズムや科学が、客観的でバランスのとれた、中立的な報道や命題を提出できるという考え方が、ある意味では傲慢と言わねばならない。
主観の偏向から可能なかぎり自由であろうとすることは必要なことでもあるし、むしろ当然のことなのだが、そのことと、そのような偏向から自由になりうると考えることの間には大きな相違がある。
良心的であればこのような偏向から自由になりうると考えることが、その良心とは裏腹な傲慢を帰結しかねないのである。
それはジャーナリズムや科学の役割と可能性を過大評価することになるからである。
それに対して、このような偏向からまず逃れられないという考えは、むしろ、ジャーナリズムや科学を本質的にいかがわしいものとみなすことであり、わたしには、この方がはるかに健全な態度に見えるのだ。
現代民主主義の病理―戦後日本をどう見るか
佐伯 啓思 (著)
日本放送出版協会 (1997/01)
P144
現代民主主義の病理 戦後日本をどう見るか (NHKブックス)
- 作者: 佐伯 啓思
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 1997/01/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
グローバル・スタンダード [ものの見方、考え方]
彼らはリマとかラパスの存在は知っていたが、東京やニューヨークは知らない。世の中心はあくまで自分の村だ。
彼らと一緒に暮らすうちに、「世界の中心は大都会にあって、そこから距離的に離れるほど文化果つるところ」という意識が自分の中にあったことに気づいた。
物質の豊かさ、便利さは確かに都会にあるかもしれない。しかしアンデスのどの村も、物質的にも経済的にも自立していた。文化果つるところではなかった。
オリノコ川水源地帯のヤノマミは外部社会との接触は極めて少ない。しかし彼らは自分たちが世の中心にいると信じ、誇りをもって生きている。
彼らを見ていて、便利さ、効率、物の豊かさを世界の尺度として考えることの過ちに気づかされた。
関野 吉晴 (著)
グレートジャーニー―地球を這う〈1〉南米~アラスカ篇
筑摩書房 (2003/03)
P121
グレートジャーニー―地球を這う〈1〉南米~アラスカ篇 (ちくま新書)
- 作者: 関野 吉晴
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2020/07/18
- メディア: 新書
もう寝よ! [ものの見方、考え方]
神は現世におけるいろいろな心配事の償いとして、
われわれに希望と睡眠を与えた。
[ヴォルテール] フランスの作家 | 1694-1778
快い眠りこそは自然が人間に与えてくれるやさしい、
なつかしい看護師だ。
[ウィリアム・シェイクスピア] イギリスの劇作家 | 1564-1616
疲労と悩みを予防する第一の鉄則は、たびたび休養すること。
疲れる前に休息せよ、である。
[デール・カーネギー] 米国の著述家 | 1888-1955
人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法
水野敬也 (著), 長沼直樹 (著)
文響社 (2012/12/11)
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人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2012/12/11
- メディア: 単行本
命まで取られるわけじゃない [ものの見方、考え方]
私は自分がストレスを感じているなと思うときは、単純な言葉をおまじないのように自分に言い聞かせて、居直ってきました。
「命まで取られるわけじゃないよ」
これを口癖のように言ってみるのです。
そうすると、不思議なことに、がんじがらめにこわばっていた気持ちが和らいできます。筋肉の緊張がほぐれ、肩、首のこりが少し軽くなります。
ストレスを避けよう、避けようと逃げまわるのではなく、何があっても、何が起こっても、
「命まで取られるわけじゃないよ」
と開き直って、スルリと躱(かわ)す生き方も必要なのではないでしょうか。
~中略~
天星丸(住人注; 戦後の女性代議士第一号のひとり園田(松谷)天光光さんの妹さんで医師の松谷天星丸)さんは、自分の体調が悪いときや、怪我をしたとき、またストレスを感じたときは、
「さだめじゃ」
と自分に言い聞かせて乗り切ったといいます。
この「さだめじゃ」という言葉をつぶやくと、それまでざわついていた気持ちが収まり、平常心に戻ったといいます。
百歳人生を生きるヒント
五木 寛之 (著)
日本経済新聞出版社 (2017/12/21)
P145
心配すべし。心痛すべからず [ものの見方、考え方]
【馬越恭平】(一八四四~一九三三)―心痛―
心配すべし。心痛すべからず。
~中略~
仕事のストレスについてはこう語る。
「いずれの事業でも相当の苦心や心配はある。事が発生した時、苦心焦慮、心を配ることは大切だが、自分の身体が衰弱するほど心を痛めることは愚なることである」
心配してもいいがそれで衰弱しては馬鹿らしい。「いかなる大事でも誠心誠意、私心を挟まず心を配れば必ず局面展開の道がある」
日本人の叡智
磯田 道史 (著)
新潮社 (2011/04)
P152
「ノー」と言われたら [ものの見方、考え方]
新事業をはじめるのが好きな人はわかっていると思うが、起業家はこれから先、「ノー」の返事を聞く機会がいくらでもある。
失望や挫折を味わったときにも言えることだが、大事なのは「それにどう対処するか」ということだ。「ノー」と言われたときの対応について、いくつか覚えておいてほしいことがある。
1.感謝の気持ちを示す
2.メモをとる
3.個人攻撃として受け止めない
4.断念も選択肢に入れる
魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52
アラン・M・ウェバー (著), 市川裕康 (翻訳)
英治出版 (2010/2/25)
P74
魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
怖畏ある時には空観せよ [ものの見方、考え方]
怖畏ある時には空観せよ。
秘蔵記
あなたの心が恐怖につつまれたときには、
「あらゆるものはことごとく
因縁によって生じたものであって、
永遠不変のものはない」
ということを、一つひとつ丁寧に瞑想しなさい。
空海 人生の言葉
川辺 秀美 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/12/11)
心について一一
ピンチの時は [ものの見方、考え方]
「リラックス! スマイル!」
「喜ぼう、楽しもう、誇りに思おう。これは罰なんかじゃないんだから」
アラン・M・ウェバー (著), 市川裕康 (翻訳)
英治出版 (2010/2/25)
P25
魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
自分のリズムで [ものの見方、考え方]
人によってそれぞれ歩むペースが違うのは、みんな違った太鼓のリズムを聞いているからだ。
自分の耳に響く行進のリズムに合わせて歩もう。それがどんな拍子であっても、どんなに遠くとも。―「森の生活」
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(著), 岩政 伸治 (翻訳)
文遊社 (2009/10)
P31
人は小さな存在である [ものの見方、考え方]
人はその内よりしてこれをいうときは、天地をも籠蓋し古今をも包括しているものである。
天地は広大であるが人の心の中のものに過ぎぬ。古今は悠久であるがやはり人の心の中に存するものである。人の心は一切を容れて余りあるものである。
しかしその外よりしてこれをいうときは、人の天地の間にあるのは、大海の一滴の如く大砂漠の一砂粒の如きものであり、また人の古今の間にあるのは、天空の一塵の如く大河の―浮漚
(ふおう)の如きものである。
人は空間と時間との中の一の幺微
なるものに過ぎぬのである。
四季と一身と(明治四十四年六月)
努力論
幸田 露伴 (著)
岩波書店; 改版 (2001/7/16)
P123
精神力だけでは勝てない [ものの見方、考え方]
(もっとも日本陸軍は海軍とちがい、装備で世界第一流だったのは日清日露戦争前後だけで、あとは明治三十八年制式の歩兵銃を最後まで主力兵器とした世界第二流の軍隊だった。それを国家が国民をいつわって世界一と信じこませていたのである)
なにぶん戦車は、値段がたかすぎた。
司馬遼太郎が考えたこと〈2〉エッセイ1961.10~1964.10
司馬遼太郎 (著)
新潮社 (2004/12/22)
P178
司馬遼太郎が考えたこと〈2〉エッセイ1961.10~1964.10 (新潮文庫)
- 作者: 遼太郎, 司馬
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/12/22
- メディア: 文庫