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都合でなく事実にあわせろ [ものの見方、考え方]

  あなたの立てた当初仮説がどんなにみごとで、洞察に富み、独創的だと思っても、事実によってそのまちがいが証明されることもありうることを覚悟していなくてはならない。
証明されたら、その事実にあわせること。
四角い釘を丸い穴に押し込むように、事実を無理やり都合のいい枠組みに叩き込むようなことをしてはならない。

イーサン・M・ラジエル (著), 嶋本 恵美 (翻訳)
マッキンゼー式 世界最強の仕事術
ソフトバンククリエイティブ (2006/9/22)
P50

マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (ソフトバンク文庫)

マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (ソフトバンク文庫)

  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2006/09/22
  • メディア: 文庫


TS3E0179 (Small).JPG皿倉山

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ストレスへの対応策 [ものの見方、考え方]

 したがって、読者諸氏に推薦するストレスへの対応策とは、ステレオタイプな価値観や道徳観に縛られるな、ということである。
「~であるべき」とか「でなければオカシイ」といった考えにとらわれると、つい説教をしたくなる。批判をしたくなる。叱りたくなる。~中略~
 つまらない言い方で恐縮だが、人生の多様性を認める方向で思考していくことが、けっきょくストレスを減らす要点であると考えるのである。


はじめての精神科―援助者必携
春日 武彦 (著)
医学書院; 第2版 (2011/12)
P139




はじめての精神科―援助者必携

はじめての精神科―援助者必携

  • 作者: 春日 武彦
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2011/12/01
  • メディア: 単行本





DSC_2660 (Small).JPG荒神谷遺跡

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手を尽くして祈る [ものの見方、考え方]

 (住人注;人は常にP:親的な自我状態、A:大人の自我状態、C:幼児的な自我状態の全体で反応することの)たとえば、外科医が手術をするにあたって、それまで得られたデータに基づいて、冷徹で精密な機械のような態度で臨むという点だけをみると、精神的にはAの理性そのもののように思われる。
しかし、外科手術の世界的権威であるわが国の一教授がくしくも言われたように、「手術は祈り」なのである。ここでいう祈りとは、全身全霊をあげて手術に臨むという含みをもっている。
外科医は、手術中に予想だにしなかったような事態に遭遇し、それに対処できるためには、常に、その創造的なAの働きと、それを支える深い人間愛Pがなければならないであろう。また、手術をうまく進めるには、Cに属する本能的な直観力が絶えず目覚めていることも、欠かせない条件であるといえよう。

セルフコントロール―交流分析の実際
池見 酉次郎 (著), 杉田 峰康 (著)
創元社; 新版 (1998/11)
P53

セルフコントロール:交流分析の実際

セルフコントロール:交流分析の実際

  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 1998/11/01
  • メディア: 単行本


P1000123 (Small).JPG

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すべてのことに「ま、いっか」 [ものの見方、考え方]

  前略~ 「欲しい欲しい、足りないよ!」という欲望を手放して、安らぐこと。
過去から貯めこんできた記憶への執着を手放して、
軽やかに、今この瞬間をよけいなことを考えずに生き抜くこと。
そうすれば、すべてのことに「ま、いっか」と心はすこぶるやわらかくなるだろう。
経集849

超訳 ブッダの言葉
小池 龍之介 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011/2/20)
一八三  

超訳 ブッダの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)

超訳 ブッダの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)

  • 作者: 小池 龍之介
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2011/02/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


DSC_6355 (Small).JPG

大迫石仏

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タグ:ブッダ
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見る力 [ものの見方、考え方]

私たちの側に見る力があればあるほど、多くの物が見えます。

ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ (著), Tenzin Gyatso H.H.the Dalai Lama (原著), 谷口 富士夫 (翻訳)
ダライ・ラマ 365日を生きる智慧
春秋社 (2007/11)
P190

ダライ・ラマ 365日を生きる智慧

ダライ・ラマ 365日を生きる智慧

  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2007/11/01
  • メディア: 単行本


-43f36.jpg金閣寺

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自然科学と宗教 [ものの見方、考え方]

「心の分析」に力を注いだ釈迦の仏教だが、その分析のための手段は、「精神集中によってとぎすました自分の心」だけであった。
つまり、自分の心を使って、自分の心を見る、それ以外に方法はなかったのである。~中略~
おそらくこれからは、精神集中という、きわめてアナログな方法で仏教が推し進めてきた「心の構造解明」を脳科学の先端手法がバックアップする時代が来る。一五〇〇年間停滞していた仏教が、脳科学との連携によって再び動き出すのである。
物質と精神、その両面を、科学と仏教の連携プレーで読み解き、その結果を、最終的には我々自身の人生の拠り所とする、そういう総合的な視点が実現する時代が到来するかもしれないのである。
佐々木 閑

生物学者と仏教学者 七つの対論
斎藤 成也 (著), 佐々木 閑 (著)
ウェッジ (2009/11)
P47

生物学者と仏教学者 七つの対論 (ウェッジ選書)

生物学者と仏教学者 七つの対論 (ウェッジ選書)

  • 出版社/メーカー: ウェッジ
  • 発売日: 2009/11/01
  • メディア: 単行本


台湾DSCF0002 (11).JPG

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本当は変わりたくないんだろ! [ものの見方、考え方]

 口では「変化に順応しようと努力している」と言いながら、悪いニュースをもたらす社員をクビにしている企業もある。
だが、それは自殺行為でしかない。

魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52
アラン・M・ウェバー (著), 市川裕康 (翻訳)
英治出版 (2010/2/25)
P71
TS3E0531 (Small).JPG旧門司税関庁舎

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自然とのつきあい方 [ものの見方、考え方]

 ほとんどすべての人が人間社会には魅力を感じているが、自然に強い魅力を感じている人はあまりいない。
人には技術があっても、自然とのつきあい方では、だいたいにおいて動物に劣る。―「ウォーキング」

ソロー語録
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(著), 岩政 伸治 (翻訳)
文遊社 (2009/10)
P9

ソロー語録

ソロー語録

  • 出版社/メーカー: 文遊社
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: 単行本


DSC_3722 (Small).JPG英彦山 望雲台

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みんな自分が正しいと思って生きている [ものの見方、考え方]

 人間は、それぞれ自分の考えに従って行動するものだ(またそうあってほしい)。それを自分とまったく同じ考えでなければいけないなどと思うのは、自分と体型も大きさも同じでなくてはいけないと言うのと同じくらい、傲慢なことだ。人間それぞれ、自分が正しいと思って生きている。ところが、ほんとうに誰が正しいかを知っているのは神一人なのだ。

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P40

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)

  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: 文庫


-88208.jpg萩町城跡からの白川郷4

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”快”を増やせ、”不快”を減らせ [ものの見方、考え方]

「心の状態を見る」というブッダの考え方にてらせば、幸か不幸かは、”快”か”不快”かという心の状態で定義することになります。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)
KADOKAWA/中経出版 (2015/7/31)
P121

反応しない練習  あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

  • 作者: 草薙龍瞬
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
  • 発売日: 2015/07/31
  • メディア: 単行本

DSC_2886 (Small).JPG求菩提山 龍王院

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タグ:草薙龍瞬
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逆暗示を払いのける [ものの見方、考え方]

  誘導自己暗示は、医療にとって代わるものではない。
それを用いたからとて、永久に生きのびたり、人生諸般の災難病苦から逃れたりするわけにはゆかないのだ。

~中略~
聖人の無意識の中にある記憶は、現在のところ、子供のときから貯えられてきた無数の逆暗示で充満している。
誘導自己暗示に課せられた第一の仕事は、密集しているこの精神的障害を払いのけることであろう。

~中略~
病気に襲われたとき、それを払いのけるだけの有力な手段がわれわれの内部にそなわっていることは事実である。
しかし、だからといって、外部から病気をとりのぞく補助手段が無用になるわけではない。
自己暗示と通常の医療は手を相携えて、おたがいに相補うべきである。

もし病気になったら、従前どおり医師にみてもらうがよい。
だが、やはり誘導自己暗示の力もかりて、医師の治療をさらに補強拡大すべきである。

C.H.ブルックス、E.クーエ (著), 河野 徹 (翻訳)
自己暗示
法政大学出版局; 新装版版 (2010/1/14)
P100

自己暗示〈新装版〉

自己暗示〈新装版〉

  • 出版社/メーカー: 法政大学出版局
  • 発売日: 2010/01/14
  • メディア: 単行本


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科学はまだまだ未完成 [ものの見方、考え方]

科学知識は日進月歩で、今日の正論は明日の正論では有り得ないのではないでしょうか。
~中略~それはなんでかと言うたら、科学はまだまだ未完成やからだっしゃろ。
未完成の今日を科学で総て律しようと考えがちなのが、学者さんやおまへんやろか。
科学知識のない我々工人の言い分にも耳を傾けるような学者さんこそ、本当の学者やとおもいまんな。

西岡 常一 (著)
木に学べ―法隆寺・薬師寺の美
小学館 (2003/11)
P271

2366802薬師寺

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不信は高くつく [ものの見方、考え方]

P126
 不安が連鎖するときりがありません。不信は金、コストがかかるものなのです。
私は人を信用するのがいちばん安い、結果的には得をする道だと思う。
 もちろん誰も彼も信用する必要はありません。それではオレオレ詐欺に引っ掛かり放題ですからね。でも自分が信用できると思った相手はきちんと信用する。
 かっては「かかりつけの医者」というのがいて、それを信用した。それで医者が間違ったら仕方ないね、ということでした。それをやらないようになってからややこしくなった。
セカンドオピニオンを求めたら、サードオピニオンは欲しくなるのです。
~中略~

 これは先ほどの社会コストの話とつながります。身近な医者を信用せずに全員が何人もの医者にかかったらどうなるでしょうか。全体として医療費は増えるから個人の負担額も増えます。本当に治療を要する人は医者にかかれなくなります。
 不信は高コストなのです。

P160
 ところが、これがひとつ世代が若くなると変わっていた。紛争のときの学生さんを見て「どうしてこんなに教師たちへの不信感が強いのだろう」と感じたのです。学生と教師のあいだに不信が生じたのはあの時が初めてだと思います。
 この「不信」は今でも連綿と続いています。学問の場だけでなく、それによって医療そのものも変えてしまいました。患者さんが医者を信用しなくなってしまいました。
 しつこいようですが医療訴訟問題の根本はここにあります。
 このときから、私は相手を「信用しない」ことによる社会的コストというものに、非常に敏感になったのです。相手を警戒すること、だまされないようにすることで得をすると思うかもしれません。しかし実は不信感を持つコストというのは非常に高くつきます。
なぜならばあくまでも保証を求めていかないといけない。そこに限度はないからです。

養老 孟司 (著)
養老訓
新潮社 (2007/11) 

養老訓 (新潮文庫)

養老訓 (新潮文庫)

  • 作者: 孟司, 養老
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/06/29
  • メディア: 文庫


-9a37b.jpg薬師寺7

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感覚は当てにならない [ものの見方、考え方]

毎日立って前を向いて歩いているでしょう(住人注;90日の間、ひたすらお経を唱えながらぐるぐる回る「常行三昧」)。
そうすると、(住人注;「常行三昧」が終わっても)目の前にあるものはすべて真正面にあるものだと思い込んでしまうんだよ。寝ていて見える天井だって、天井に見えず、壁に見えてしまう。
 習慣っていうのはそれくらい人の感覚を狂わせてしまうんだな。

天台宗大阿闍梨 酒井 雄哉 (著)
一日一生
朝日新聞出版 (2008/10/10)
P172

一日一生 (朝日新書)

一日一生 (朝日新書)

  • 作者: 天台宗大阿闍梨 酒井 雄哉
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2008/10/10
  • メディア: 新書


-8959e.jpg三徳山三仏寺クサリ坂

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感官が快・不快をもたらす [ものの見方、考え方]

八六七 「世の中で<快><不快>と称するものに依って、欲望が起る。諸々の物質的存在には生起と消滅とのあることを見て、世の中の人は(外的な事物にとらわれた)断定を下す。
~中略~
八六九 「快と不快とは何にもとづいて起こるのですか? また何がないときにこれらのものが現われないのですか?また生起と消滅ということの意義と、それの起るもととなっているものを、われに語ってください。」
八七〇 「快と不快とは、感官による接触にもとづいて起る。感官による接触が存在しないときには、これらのものも起らない。生起と消滅ということの意義と、それの起るもととなっているもの(感官による接触)を、われには汝に告げる。」 

ブッダのことば―スッタニパータ
中村 元 (翻訳)
岩波書店 (1958/01)
P191

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2020/02/26
  • メディア: 文庫

DSC_0875行入ダム (Small).JPG

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柔軟性が必要 [ものの見方、考え方]

 免疫も、あるときは異物に対して容赦ない排除を、またある時は寛容と共存を選んで、個体を生物生態系に適応させていることがわかります。最近の民族紛争などをみると、免疫系に比べてなんとおろかな一本調子の反応しかできないのかと、なさけなく思います。

多田 富雄 (著), 南 伸坊 (著)
免疫学個人授業
新潮社 (1997/11)
P124

免疫学個人授業 (新潮文庫)

免疫学個人授業 (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/12/26
  • メディア: 文庫

1938043マリンビューワーなんごう3

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リスクは分散、時々再評価 [ものの見方、考え方]

P135
  2007年のペットフードと2008年の乳児用ミルクのメラミン事件に共通しているのは、被害が出たのは毎日同じものだけを食べる集団だったということです。

このような毎日同じものだけという食生活はなにかの汚染があったときはもちろんのこと、そうでない場合でもリスクが高いものなのです。

P139
リスク分析の考え方は私たちが日常生活を送るうえでも役に立ちます。
なんらかの問題に直面したとき、それがどういう問題であるか見極め、自分にとっての影響をできるだけ正確に見積もり(リスク評価)、
いくつかの選択肢の中からベストと思われるものを選択し、必要に応じて評価・見直しを行う、という一連の対応はふつうの人でも無意識のうちにやっているものです。

畝山 智香子 (著)
ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想
化学同人 (2009/11/30)

ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)

ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)

  • 作者: 畝山 智香子
  • 出版社/メーカー: 化学同人
  • 発売日: 2009/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



-4ca2d.jpg

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心と体 [ものの見方、考え方]

 心は体の支配者であるから、心を平静にすると身体にも良い。
身体は、動かすことで血の巡りがよくなり、病気に罹りにくくなる。

養生訓 現代文
貝原 益軒 (著) , 森下 雅之 (翻訳)
原書房 (2002/05)
P20

養生訓 現代文

養生訓 現代文

  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2020/02/07
  • メディア: 単行本


 

 

 

 

 

TS3E0485 (Small).JPG宮島

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生意を暢(の)ぶる [ものの見方、考え方]

人情、鶯の啼くを聴けば則ち喜び、
蛙の鳴くを聞けば則ち厭う。
花を見れば則ちこれを培わんと思い、
草に遇えば則ちこれを去らんと欲す。
但( た)だこれ、形気を以って事を用うるのみ。
若し性天を以ってこれを視れば、何者か、自らその天機を鳴らすに非ざらん。
自らその生意を暢( の)ぶるに非ざらん。


                  洪自誠 

                       守屋 洋 (著), 守屋淳 (著)

                       菜根譚の名言 ベスト100

                        PHP研究所 (2007/7/14)

                       P139

 

鶯の声を聞くと、いいなあと思い、蛙の声を聞くと、うるさいと感じる。
花を見れば、植えてみようかと思い、雑草をみれば、抜いてしまおうとする。
これが人情だ。
しかしこれは、上っ面だけにとらわれた見方にすぎない。
内面的な価値に則してみれば、生きとし生けるものすべてが、天から授かった本性のままに鳴き、そして生きているのである。

 

菜根譚の名言 ベスト100

菜根譚の名言 ベスト100

  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2020/02/04
  • メディア: 新書


DSC_4614 (Small).JPG霧島神宮

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心のの半分で自分の心を見る [ものの見方、考え方]

よく「人間関係が悩みの種だ」と言いますよね。でもその言い方は、ブッダの考え方にてらせば、不正確なのです。
というのは、「感情に悩まされている」というのと、「相手とどう関わればいいのか」は、別の問題だからです。
「感情」という自分サイドの問題と、「相手との関わり方」を分けて考えましょう。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)
KADOKAWA/中経出版 (2015/7/31)
P97

DSC_2885 (Small).JPG求菩提山 龍王院

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病気は完全否定すべき存在? [ものの見方、考え方]

 ヨーロッパの思想では、病気に対する考え方は、根底において否定の精神から出発します。
病気を否定すべき存在だと考える。 そういう考え方で発達してきたのが西洋医学、近代医療なのです。

 いまは近代医療が医療の現場に長く君臨してきたため、病気を見つけたらその病根を切除するのがあたりまえになっています。
病気をなだめて、それを内包しながら、どのように共に生きてゆくかということを考えることができません。

五木 寛之 (著)
他力
幻冬舎 (2005/09)
P71

他力 (講談社文庫)

他力 (講談社文庫)

  • 作者: 五木 寛之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/11/06
  • メディア: 文庫


-adb16.jpg鵜戸神宮

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近代主義者の覚悟 [ものの見方、考え方]

 一九二三年(大正一二年)の関東大震災から八七年、我々は当時と比べ物にならない等身大ではない技術に身を委ねて生きている。
超高速交通システムとしての新幹線にジェット旅客機、地上100mを超す超高層ビル、そして一基で100万KWの発電を可能にする原子力発電、どれも生身の人間が制御することもできないスピードと高さと効率性を実現している。
我々の生活はそのことを常態としているのである。

 我々はその実現を進歩であり発展だと考えてきた。そして私自身を含め、その便益を享受しているという意味において、紛れもなく我々は近代化を受容する近代主義者である。

脳力のレッスン 109
緊急編 東日本大震災の衝撃を受け止めて──近代主義者の覚悟
  寺島実郎

世界 2011年 05月号

岩波書店; 月刊版 (2011/4/8)
P77

世界 2011年 05月号 [雑誌]

世界 2011年 05月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2011/04/08
  • メディア: 雑誌


  -54fd4.jpg足立美術館3

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高いから良いとは限らないが、良いものは高い [ものの見方、考え方]

高い金を払ってうまいのは当たり前だと、そういうことを言うだろう。
だけどね、実際そういうのはばかな話でね。高くったってまずいんだから、いまの世の中は。
 だから、高いんだからうまいのは当たり前だというのは、材料そのもの高騰のことを考えるとね、当然高い金を払わなきゃうまいものは食べられないんだよ。
現代の安くてうまいものというのは、その勘定の比率において、これだけの勘定にしちゃうまいということだからね。

池波 正太郎 (著), 柳下 要司郎 (編集)
新編 男の作法―作品対照版
サンマーク出版 (2004/05)
P17

新編 男の作法―作品対照版

新編 男の作法―作品対照版

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2004/05/01
  • メディア: 単行本


1960038土井ヶ浜

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無駄もまんざら無駄でない [ものの見方、考え方]

(住人注;免疫学的にも)「自己」の体制を作り出すために、なんと90%以上の細胞が死んでしまうという、壮大な無駄をしているのです。
その死に方が、自ら遺伝子を働かせて死んでゆくアポトーシス、つまり細胞の自殺なのです。
その無駄のおかげで、「自己」を破壊することなく、あらゆる「非自己」を排除しうる能力を持つようになるわけです。
~中略~

わたしたちが(住人注;心理学や哲学的)自己というものを確立してゆくときも、好奇心のレセプターでたくさんの可能性を試し、
自分に適合したものだけを残して、矛盾したものや不要なものをつぶしてゆくことによって、
個性というものを作り出してゆくのではないでしょうか。
ここでもたくさんの無駄をすることが、ゆたかな人格形成に必要らしいことがわかります。

多田 富雄 (著), 南 伸坊 (著)
免疫学個人授業
新潮社 (1997/11)
P93

免疫学個人授業

免疫学個人授業

  • 作者: 多田 富雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1997/11
  • メディア: 単行本



 

1960081九重 “夢” 大吊橋

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気分と免疫はつながっている [ものの見方、考え方]

免疫細胞の中には、神経伝達物質のレセプターをもっているものがある。
神経伝達物質とは神経細胞から神経細胞へとインパルスを伝えるもので、つまり「気分」の決定権を持っている物質だ。
免疫細胞がこれのレセプターをもっているということは、免疫細胞と気分は、つながりをもっているということだ。

多田 富雄 (著), 南 伸坊 (著)
免疫学個人授業
新潮社 (1997/11)
P158

免疫学個人授業

免疫学個人授業

  • 作者: 多田 富雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1997/11
  • メディア: 単行本


1938105霧島神宮

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軽々しく心の傷に立ち入るな [ものの見方、考え方]

心理学者の河合隼雄さんは、「相談を聞くといっても、話をきくだけですよ」と言います。
河合さんはあくまでも相手が自分で発見する手伝いをするだけだというのです。
 そういう手伝いは河合さんのような相当なキャリアの持ち主だからできるわけで、なかなか他人の心の傷のケアなんて簡単にできません。下手に立ち入りすぎると逆効果になるのが落ちです。

~中略~
結局心の傷というものは自分で治すのが一番なのです。
それを最近は何か他人が癒せるかのように思ってしまいがちです。
だから心理療法士やカウンセラーになりたがる若い人が多いのでしょう。

養老 孟司 (著)
超バカの壁
新潮社 (2006/1/14)
P 126

超バカの壁 (新潮新書 (149))

超バカの壁 (新潮新書 (149))

  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/01/14
  • メディア: 新書


-4b2c6.jpg名護屋城跡4

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「知らない」は「知りたくない」 [ものの見方、考え方]

 さて今しがた、「知らない」と言い張るのは、誤解しているからだといいました。
ところが、まさに誤解する目的を問題にすると、そういうふうに「知らない」というのはほんとうは「知りたくない」ということなのだということなのだということがひょとすると明らかになるかも知れません。
さて、「知らない」という裏にあるのは、責任回避なのです。その人は、反射的に、責任回避をしなければならないという気持ちになるのです。
それは、共同の罪を引き受けなければならないことをおそれるからです。つまり、自分がまったく関与していないことがら、それどころか多くの場合「なにも知らなかった」ことがらに関して、罪を着せられ同罪だと言われることがよくあるのです。

それでも人生にイエスと言う
V.E. フランクル (著), 山田 邦男 (翻訳), 松田 美佳 (翻訳)
春秋社 (1993/12/25)
P143

それでも人生にイエスと言う

それでも人生にイエスと言う

  • 作者: V.E. フランクル
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 1993/12/25
  • メディア: 単行本


DSC_0871 (Small).JPG文殊仙寺


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究極のマイナス思考はプラス思考 [ものの見方、考え方]

マイナスの勇気、失うことの勇気、あるいは捨てることの勇気。
現実を直視した究極のマイナス思考から、本物のプラス思考がでてくるのです。

五木 寛之 (著)
他力
幻冬舎 (2005/09)
P94

他力 (幻冬舎文庫)

他力 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 五木 寛之
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2005/09/01
  • メディア: 文庫



1938083都井岬4

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しなやかなカラダとココロ [ものの見方、考え方]

  免疫の研究をしていると、生命が進化の過程でしたたかな回復力を獲得してきたことに驚かされます。
その「したたかさ」は、「堅固」というのでなくて、何度でも傷つきながら見事に治癒してゆくという「しなやかさ」によっていることも知りました。
それが生命の「力」だったのです。
免疫系、脳神経系、内分泌系は、これまでお互いに無関係なシステムと考えられてきましたが、実際は同じ受容体やホルモン様の物質を利用してつながり合い、全体としての生命を維持しているのです。

多田 富雄 (著), 南 伸坊 (著)
免疫学個人授業
新潮社 (1997/11)
P162

免疫学者の多田富雄氏が死去 2010年4月21日 提供:読売新聞  世界的な免疫学者で、エッセイストとしても知られた多田富雄(ただ・とみお)さんが21日午前10時31分、前立腺がんで死去した。 76歳だった。

免疫学個人授業

免疫学個人授業

  • 作者: 多田 富雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1997/11
  • メディア: 単行本


1938047マリンビューワーなんごう5

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システムに固執するな [ものの見方、考え方]

(住人注;本庶研)当時、本庶先生がおっしゃっていたふたつの言葉をよく覚えています。
ひとつは、本庶先生の米国時代の師匠。ドナルド・ブラウン先生のお言葉だそうですが、「Do not stick to the system. Stick to the question(システムに固執するな。知りたいことにこだわれ)」です。  もうひとつは「不可能を可能にしたいんや」です。
論理的におかしな言葉ですし、そんなことできたら苦労はせんわなぁ、と、いつも思っていました。 しかし、免疫チェックポイント阻害剤によるがんの画期的な治療法開発を目の当たりにして、本庶先生は、この言葉を実現化されたのだと感動すら覚えてしまいます。
ただ、これはめったにできることではなく、凡人には真似したくてもしようがない、というのが正直な感想です。

(あまり)病気をしない暮らし
仲野徹 (著)
晶文社 (2018/12/6)
P206

DSC_6216 (Small).JPG金峯山寺


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