マイナス思考からの脱却法 [人生]
人は生まれながらにして貴賎貧富の別なし [人生]
つねに近道を行け [人生]
五一 つねに近道を行け(58)。近道とは自然に従う道だ。そうすればもっとも健全に言ったりおこなったりすることができるであろう。
なぜならばこのような方針は、〔労苦や争いや、ひかえ目にしておくとか虚飾を避けるとかいうすべての心づかいから(59)〕君を解放するのである。
マルクス・アウレーリウス 自省録
マルクス・アウレーリウス (著), 神谷 美恵子 (翻訳)
岩波書店 (1991/12/5)
P70
生きがい症候群 [人生]
みなが「立派ねえ」と目を見張るようなことをしていなければ、生きがいを持っているとは言えないというのは、根本的に誤った思い込みだろう。
そんな思い込みにとらわれ、肩肘張っていると、老後が重たくて仕方がなくなる。精神的にもいいことは一つもない。
。
精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術
保坂 隆 (著)
大和書房 (2011/6/10)
P34
精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術 (だいわ文庫)
- 作者: 保坂 隆
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2011/06/10
- メディア: 文庫
生きる意味 [人生]
隠士の生活 [人生]
山居城市に勝る。蓋(けだ)し八徳あり。
苛礼を責めず。生客を見ず。酒肉を混ぜず。
田産を競わず。炎凉を聞かず。曲直を鬧(さわ)がず。
文逋(ぽ)を徴せず。士籍を談ぜず。
酔古堂剣掃「人間至宝の生き方」への箴言集
安岡 正篤 (著)
PHP研究所 (2005/7/1)
P78
現代活学講話選集5 酔古堂剣掃 「人間至宝の生き方」への箴言集 PHP文庫
- 作者: 安岡 正篤
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2016/03/04
- メディア: Kindle版
今を生きる [人生]
P43
一〇 ほかのものは全部投げ捨ててただこれら少数のことを守れ。
それと同時に記憶せよ、各人はただ現在、この一瞬間にすぎない現在のみを生きるのだということを。
その他はすでに生きられてしまったか、もしくはまだ未知のものに属する。ゆえに各人の一生は小さく、彼の生きる地上の片隅も小さい。またもっとも長く続く死後の名声といえども小さく、それもすみやかに死に行く小人どもがこれを受けついで行くことによるにすぎない。
その小人どもは自己を知らず、まして大昔に死んでしまった人間のことなど知る由もないのである。
P52
要するにつぎのことを思い浮かべるがよい。きわめてわずかな時間の中に、君もあの人間も死んでしまい、その後間もなく君たちの名前すらあとに残らないであろうということを。
P56
一九 死後の名声について胸をときめかす人間はつぎのことを考えないのだ。すなわち彼をおぼえている人間各々もまた彼自身も間もなく死んでしまい、ついでその後継者も死んで行き、燃え上がって消え行く松明(たいまつ)のごとく彼に関する記憶がつぎからつぎへと手渡され、ついにはその記憶全体が消滅してしまうことを。
しかしまた記憶するする人びとが不死であり、その記憶も不朽であると仮定してみよ。
いったいそれが君にとってなんであろうか。いうまでもなく、死人にとっては何ものでもない。
また生きている人間にとっても、賞賛とはなんであろう。せいぜいなにかの便宜になるくらいが関の山だ。
ともかくも君は現在自然の賜物をないがしろにして時機を逸し、将来他人がいうであろうことに執着しているのだ(15)。
マルクス・アウレーリウス 自省録
神谷 美恵子 (著)
岩波書店 (2007/2/16)
川の流れは休まない [人生]
一七 子、川の上( ほとり )に在( いま )して曰わく、逝くものは斯( か )くの如きか、昼夜を舎( す )てず。
~中略~
川岸に立っておられた先生がいわれた。
「 過ぎ去ってゆくものはみなこのとおりなのだな。昼も夜もすこしも休まない 」
論語
孔子 (著), 貝塚 茂樹
中央公論新社 (1973/07)
P249
一日一生 [人生]
今日のことは今日片づけろ [人生]
健康が一番 [人生]
今、自分が生きていることは、まわりの人たちのおかげである。両親が自分を生み育ててこられたことを感謝し、そのほかに自然の恵みにも感謝しなければならない。
自分が健康で長寿を全うすることこそが、その人たちや自然にたいしての最大の感謝の表現である。
~中略~
人生を楽しく過ごすのはいいことでるが、そのことで寿命を縮めることがあってはいけない。
お金をたくさん儲けたとしても、そのために自分の健康を損ない楽しく生活できないとしたら、儲けたお金は何の役にも立たないであろう。
健康で長生きするほうが、大きな幸せではないだろうか。
養生訓 現代文
貝原 益軒 (著) , 森下 雅之 (翻訳)
原書房 (2002/05)
P12
人生はワンチャンス!- 「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法 人生は~シリーズ
- 出版社/メーカー: ミズノオフィス
- 発売日: 2013/07/05
- メディア: Kindle版
宮島
明けない夜はない [人生]
苦しみはいつまでも続くものでない。ゆえに、逆境にある人は常に「もう少しだ、もう少しだ」と思うて進むがよい。いずれの日か、必ず前途に光明を望む。
修養
新渡戸 稲造 (著)
たちばな出版 (2002/07)
P301
自分を愛せ [人生]
運(ツキ)のせいにしない [人生]
卒後五年で人生が決まる [人生]
教師の手を離れて自立の道を歩み始めたあと、少なくとも五年にわたる試練の歳月が卒後の医師を待ちかまえている。その歳月の過ごし方いかんで将来が決まり、その後の運勢を占うことができる。
平静の心―オスラー博士講演集
ウィリアム・オスラー (著), William Osler (著), 日野原 重明 (翻訳), 仁木 久恵 (翻訳)
医学書院; 新訂増補版 (2003/9/1)
P365
ヒマつぶしの達人になろう [人生]
遊びのスキルは一朝一夕では身につかない。フランスの社会学者、ピエール・ブルデューは、こういう身についた趣味を「文化資本」と呼ぶ。
男おひとりさま道
上野 千鶴子 (著)
文藝春秋 (2012/12/4)
P221
金地院
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%9C%B0%E9%99%A2
フェラーリ要る? [人生]
人間が生きていくために絶対に必要なものを「必需」とすれば、それは驚くほど少なく、石田梅岩の言葉を平易になおせば「食は満腹すればよく、衣は寒暖に応ずればよく、家は雨露をしのげば足りる」はずである。もっとも、職業によっては、現代では電卓・電話・車は「必需」であり、それなしに生活していけない場合もある。
さらに社会には「常識というルール」があり、それを無視すれば「失礼な」ということになって社会の信頼を失い、人間関係を阻害する場合もあるから、これらは常識的に必要なもの、いわば「常需」というべきものかも知れない。だが、この「必需・常需」もその必要の限度を考えれば、決して無限に膨張するものではない。いわばこれらは「実需」であって、「虚需」ではないから限度がある。しかし「虚」は、そうはいかない。
帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平 (著)
日本経済新聞社 (2001/3/1)
P113
運命を創る [人生]
我々の存在、我々の人生というものは一つの命である。その命は、宇宙の本質たる限りなき創造変化、すなわち動いてやまざるものであるがゆえに「運命」というのであります。
「運」というのは「動く」という字であり、ダイナミックを意味します。ところが普通は、「運命」ということをそう正しく学問的に解釈しないで、きわめて通俗的にこれを誤解して、運命を我々の決まりきった人生の予定コースと解している。~中略~
そういうものは運命ではなくて「宿命」である。宿はヤドであるから泊まる、すなわち固定的・機械的な意味を持つ。
運命は運命であって、どこまでもダイナミックなものであって、決して宿命ではない、またメカニカルなものではない。
安岡正篤
運命を創る―人間学講話
プレジデント社 (1985/12/10)
P123
試練に遭遇した時 [人生]
逆境は最良の師 [人生]
知命と立命 [人生]
「命を知らざれば以て君子たること無きなり」(住人注;「論語」堯日篇)
「命」というのは普通「いのち」と言っておりますが、普通に「いのち」というのは「命」のごく一部にすぎない。
「命」という言葉について誰もがまず直覚することは、人間の恣意、ほしいままな気持ち、人間の無自覚な本能や衝動というようなものではどうにもならない、絶対的、必然的な何かの意味をこの「命」で表わしていることである。
だから同じ「命」でも命令といえば、違反することを許されない権威を持った指図ということになる。我々の生命というものは、なぜ生命というか。生の字になぜ命という字を付けるかというと、我々の生きるということは、これは好むと好まざると、欲すると欲せざるとにかかわらない、これは必然であり、絶対なものである。「おれはどうして生まれたんだろう」というのはナンセンスである。
それは個人の妄想にすぎない。西洋哲学でいうと、アブソルート absolute、先天的、あるいは絶対的なものである。そこでその絶対性、必然性、至上性、それを表わすのに命(めい)というものを以てして、生命というのです。
それでわかるでしょうが、「命名」ということはどういうことか。
これも浅薄に考えて、命名とは名を付けることだと考えるのですが、そんな簡単なものではない。命名というからには、この子供にはこういう名でなければならない、この名がこの子供に絶対的な意味を持っている、この子にはこの名のごとく生きねばならない。こういう必然、あるいは絶対の意味をもって付けて初めて命名ということができる。
知命と立命―人間学講話
安岡 正篤
(著)
プレジデント社 (1991/05))
P61
同じ石では二度転ばない [人生]
萌芽のうちに備えろ [人生]
「俗人は戦闘がはじまったのを見て、はじめて乱がおこったと気づく。すでに戦闘がはじまったのは乱がいよいよ花実の段階に至ったということなのであり、乱が芽の段階にあるときはわからないのだ。
良将は乱の萌芽のうちに備え、愚将は乱の花が開いたときになってからようやく準備にとりかかる。
兵法の神秘なところは、乱がその萌しを見せようとするときにすべて勝利を自分の方にもたらそうと備えることであり、これを大易という。
良将が勝利しても、それが格別もてはやされないのは、勝つべき理由があって勝つからだ。天道争わずして勝つ、とはこのことをいうのである」
山鹿素行(兵法奥義講録創業篇」)
奈良本 辰也 (著)
宮本武蔵 五輪書入門
学習研究社 (2002/11)
P72
過去を悔やむな [人生]
一流の条件 [人生]
上の人と対等に話ができるためには、自分の能力や経験に自信がなくてはならない。優秀でなくてはできないことである。
しかし、それよりももっと重要なのは、下の人とも対等に話ができる余裕をもっていることである。
山崎 武也
一流の条件―ビジネス・スタイルを固める43章
日本能率協会 (1990/08)
P186
男の金のかけ方 [人生]
いかに服装は質素にしていても万年筆だけは、たとえばモンブランのいいものを持っているということはね。
アクセサリー的な万年筆がふえたけど、そういうものは駄目。
~中略~
職業とは無関係。だから、青函トンネルの工事している人が、そこでモンブランのいい万年筆を出して書いても、それはもう、むしろ立派に見えるわけですよ。
池波 正太郎 (著), 柳下 要司郎 (編集)
新編 男の作法―作品対照版
サンマーク出版 (2004/05)
P112
まだ来ていない未来をクヨクヨ考えるな [人生]
まさかのときに備えよう [人生]
それでもやっぱり、いつなにがおきるかわからないのが、おひとりさまの暮らし。女おひとりさまは入院キットを用意したり、連絡網を手配したりして、緊急時に備えている。
備えあればうれいなし。心配性なのはちっとも困ったことではない。むしろ見たくない、聞きたくない、考えたくない、と避難しているほうがまずい。
~中略~
それより「ヘンだな」と感じたときに不安を訴える友人が複数いたほうがいい。
~中略~
最後に、たとえひとり暮らしでも、1日1回か数日に1度は、連絡したり顔を合わせたりする関係をつくっておこう。
友人でなくても、デイサービスの職員でもヘルパーさんでも、隣人でも買い物に行くお店のひとでもいい。「あれ、あのひと、今日はどうしたのかな?」と不審に思ってもらえる。
家で一人で死ぬのはOK、覚悟はできている。だが発見が遅れて、はたに迷惑がかかるのを防ぐためだ。
男おひとりさま道
上野 千鶴子 (著)
文藝春秋 (2012/12/4)
P246
ミスを生かす [人生]
ミスはだれにでもあるが、大事なのはそれをどうリカバリーし、
事後、どんな防止策を打ち出すかということ。
これをしなければ、ミスという経験は生かせない。
橋本 保雄 (著)
感動を与えるサービスの神髄―ホテルオークラを築いた人間(おとこ)の経営学
大和出版 (1999/09)
P71
感動を与えるサービスの神髄―ホテルオークラを築いた人間(おとこ)の経営学
- 作者: 橋本 保雄
- 出版社/メーカー: 大和出版
- 発売日: 1999/09
- メディア: 単行本
人の一生は、重きを背負うて遠き路を行くが如し。急ぐべからず。 [人生]
人の一生遭う所には、険阻( けんそ )有り、坦夷有り、安流有り、驚瀾( らん )有り。
是れ気数の自然にして、竟( つい )に免るる能わず。即ち易理なり。
人は宜しく居って安んじ、玩( もてあそ )んで楽しむべし。
若し之を趨避( すうひ )せんとするは、達者の見に非ず。
「言志後録」第二五条
佐藤 一斎 著
岬龍 一郎 編訳
現代語抄訳 言志四録
PHP研究所(2005/5/26)
P97
人の人生は、道にたとえれば、険しいところもあり、平らかなところもある。
また水路にたとえれば、静かな流れもあり、激流もある。
これは自然の姿であってどうすることもできない。
つまり易でいうところの道理である。
だから、人は自分の居るところに安穏の場を求め、これを楽しめばよいのである。
これを走ったり、避けようとするのは、人生を楽しむ上での達人とはいえない。
東照宮遺訓
一、人の一生は、重きを背負うて遠き路を行くが如し。急ぐべからず。
一、不自由を常と思えば不足なし。
一、心に望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
一、堪忍は無事長久の基。
一、怒りを敵と思え。
一、勝つことばかり知りて負くるを知らざれば、害その身に至る。
一、己を責めて、人と責めるな。
一、及ばざるは過ぎたるに勝れり。
人の世を渡るは行旅の如く然り。
途に険夷有り。
日に晴雨有りて、畢竟( ひっきょう )避くるを得ず。
只だ宜しく処に随( したが )い相( あい )緩急すべし。
速やかならんことを欲して以て災を取ること勿れ。
猶予して以って期に後るること勿れ。
是れ旅に処するの道にして、即ち世を渡るの道なり。
「言志後録」第七〇条
佐藤 一斎 著
岬龍 一郎 編訳
現代語抄訳 言志四録
PHP研究所(2005/5/26)
P110