説教で問題は解決しない [経営]
経営者たちのモラルを向上させよう、子供たちに道徳教育をしよう―そうした「お説教」で問題が解決するのであれば、今ごろ、私たち人類は何一つ犯罪が起きることもない「地上の楽園」に住んでいるはずです。
日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点
山岸 俊男 (著)
集英社インターナショナル (2008/2/26)
P41
日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点
- 作者: 山岸 俊男
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2008/02/26
- メディア: 単行本
部下をけなすな [経営]
自分の部下をけなすのは、自分の無能さをさらけだしているのと同じである。
自分が優秀で部下との差が目立ったり、部下がついていけないのでなく、自分がひとりよがりの考え方をしていて、部下の教育がきちんとできていない余裕のなさを恥じるべきなのだ。
山崎 武也
一流の条件―ビジネス・スタイルを固める43章
日本能率協会 (1990/08)
P97
一流の条件 ビジネス・スタイルを固める43章 (PHP文庫)
- 作者: 山崎武也
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: Kindle版
小さな知恵を集めろ [経営]
改善において大切なのは、目の覚めるような颯爽とした革命案ではない。日々の気づきや、感じる困りごとなどをもとに「なんとか解決したい」「もっといいやり方はないか」「ラクにできないかなあ」と考え、そこから生み出される小さな案のほうがよほど使える。一つ一つは小さくても、まとまるとすごい効果が出るものなのだ。
若松 義人 (著)
貧乏トヨタの改善実行術 カネがないなら知恵を出せ
大和書房 (2007/03)
P160
貧乏トヨタの改善実行術 カネがないなら知恵を出せ (だいわ文庫)
- 作者: 若松 義人
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2021/06/30
- メディア: 文庫
強みを発揮させ、弱みを無意味にする [経営]
マネジメント [経営]
会社の仕事にしても、いかに優秀な人材でも一人で何から何までできるわけがなく、あなたはこれをつくってください。あなたはこういう文章を書いてください、あなたはこの仕事をしてくださいと分担し、それぞぞれにやりがいを感じさせる。ここでマネジメントの力が問われます。
ただ、仕事を分担すれば、それでマネジメントができている、マネージャーの務めができていると思ったら、それは大間違いです。鈴木 敏文
勝見 明 (著), 鈴木 敏文, 野中 郁次郎
セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事
宝島社 (2005/10)
P37
セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2021/06/14
- メディア: 単行本
我々の事業は何か [経営]
あげるべき成果を明確にせよ [経営]
一利を興すは一害を除くにしかず [経営]
新しいニーズは店の中でなく外にある [経営]
とかく、われわれは売り手側の発想で、どれが一番多く売れたかに関心がいきがちで、多く売れた商品をまた揃えようとします。それは、昨日までの売れ筋商品であり、”昨日の顧客”に対する商売の仕方です。
今は変化が非常に激しい時代です。”昨日の顧客”と”明日の顧客”は同じではない。
~中略~
顧客はほしい商品がなければ、その日は仕方なく、すでに飽きていてもほかの商品を買うという消極的選択をするかもしれません。
しかし、それが続くと二度とその店には足を向けなくなるでしょう。
鈴木 敏文
勝見 明 (著), 鈴木 敏文, 野中 郁次郎
セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事
宝島社 (2005/10)
P47
セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2021/03/25
- メディア: 単行本
安全は「つくる」もの [経営]
安全というのは、もともとその辺に転がっているものではないからです。
「そこに安全があるから、守るんだ」という問題ではありません。
常日頃から、自ら指差し確認し、声を出すことによって、はじめて安全が生まれる。これは、「自分たちで安全をつくる」ということにほかならないのです。
これを受けて、10年度の基本方針として私が打ち出したスローガンは、「倦(う)まず、弛(たゆ)まず、立ち止まらず、どん欲に」
「あとひと手間、もうひと確認」でした。
お客さまに誠実であれ 2012年1月 (仕事学のすすめ)
唐池 恒二 (その他), 野田 稔 (その他)
NHK出版 (2011/12/24)
P12
到津の森公園
「気」を集めろ [経営]
ビジネスにおいては、「気」をたくさん集めた者が勝利をするし、繁盛をするし、発展すると思っています。
集めるポイントは、4つあります。
1つ目は「スピード」です。空気が動くところに気は集まります。~中略~
2つ目が、明るく元気な[声」です。~中略~
3つ目が、お客さまに隙を見せない「緊張感」です。~中略~
4つ目が、一人ひとりの「貪欲さ」です。「あと1人お客さまをつかもう」であるとか、「あと1つ売ろう」であるとか、あるいは「もっと成長しよう」といった気持ちです。
お客さまに誠実であれ 2012年1月 (仕事学のすすめ)
唐池 恒二 (その他), 野田 稔 (その他)
NHK出版 (2011/12/24)
P4
出来る事からコツコツと [経営]
企業は社会の許しなくして存在できない [経営]
猿まねにもひと知恵加えろ [経営]
よその店で売れている。だから、まねする。そのやり方だけでは、トップランナーを追い越すのは難しい。
旭山動物園にしろ、セブンーイレブンにしろ、自分たちで試行錯誤を重ねながらオリジナルをつくってきた強みがある。
それを参考にすることは悪いことではないが、単なるものまねだけではオリジナルを超えるのは難しい。
若松 義人 (著)
なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか
PHP研究所 (2005/12)
P67
見える化 [経営]
成功も失敗も、そのプロセスをみんなに見える形にして共有することだ。
そこから次の成功が始まり、失敗を成功にするリカバリーが始まる。
「元気を出せ」「危機感を持て」といくら声をかけても、会社の「見える化」ができておらず、元気の出る仕組みが整っていなければ、ただの精神論に終わってしまう。
トヨタに改善が風土として根づいているのは、社員の知恵を活かす仕組みがあるからだ。
若松 義人 (著)
なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか
PHP研究所 (2005/12)
P79
自分で考えて行動できる人材を育てる [経営]
私の理想は、従業員一人ひとりが、現場で自ら考え率先して行動できる人間になってくれることです。なぜなら、現場にいるとお客様にはそれぞれ異なるニーズがあることがわかるんですね。そうしたニーズに一つひとつ応えていけるのは、私ではなく現場の人なんですよ。
ただ、そういう人材は、放っておけば育つのかというと、私はそれはあり得ないのではないかと思っているんです。
自分で考えて行動できる人材を育てるためには、まず知識を吸収させることが必要です。
~中略~
ある程度の知識を持って現場に臨み、そこで実際にいろいろなことに揉まれていくことによって、次第にその知識が身につき、知恵になって生かされるようになってくるのです。
それから私は、最初は指示を出して有無を言わさずやらせたほうがいいとも思っています。まずは、「こうやればうまくいくよ」と示して勝ち方を教えてあげることが大切なんですね。
実際にやらせてみて、「なるほど、うまくいく」という成功体験を積ませていくことによって、だんだんその人も身をもってわかるようなってくるんです。
そうやって「とにかく、やってみたらわかるからこれをやりなさい」と、経験を積ませていくことによって、今度は自分から考えて行動してみようかな、という気持ちになるなるんです。
とはいえ、そこですぐにうまくいくかというと、やはり大概はそうではないんですよ。それでも、「失敗してもいいからやってみろ」と言うことが大事なのだと思うんです。
そこでも数を積み重ねていく中で、だんだんと失敗も減ってくる。そうすると、ようやく自分で考えて行動できる人が育つんですね。
こうして企業は再生する 2011年11月
大久保 恒夫 (その他), 野田 稔 (その他)
NHK出版 (2011/10/25)
P55
こうして企業は再生する 2011年11月 (仕事学のすすめ)
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: ムック
完全結果志向の職場環境 [経営]
「これまでは、仕事は主にどれほどの時間を費やしたかによって判断され、結果を出すことは二の次でした。
これを入れ替えなくてはなりません」とレスラー(住 人注;カーリー・レスラー)はわたしに語り、こう締めくくった。
「どんな仕事であっても、遅刻票やタイムレコーダー、工業科社会の時代遅れの思考を、もう捨て去るべきです」
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)
講談社 (2010/7/7)
P147
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (講談社+α文庫)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/12/04
- メディア: Kindle版
上客ほど黙って去る [経営]
消費者は実に敏感である。
「最近味が落ちてきたな」とすぐに気づく。
だからといって「まずくなったね」と企業に発信する人はごく一部だ。
ほとんどの人は「買わない、行かない」という行動をとるだけである。
だから、気づいたころには取り返しのつかないことになっているのだ。
若松 義人 (著)
貧乏トヨタの改善実行術 カネがないなら知恵を出せ
大和書房 (2007/03)
P90
貧乏トヨタの改善実行術 カネがないなら知恵を出せ (だいわ文庫)
- 作者: 若松 義人
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2020/10/02
- メディア: 文庫
機会ロスの最小化 [経営]
機会ロスは目に見えないが、廃棄ロスは目に見えてわかる損失であるため、オーナーはややもすると廃棄ロスの方が気になってしまう。
勝見 明
勝見 明 (著), 鈴木 敏文, 野中 郁次郎
セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事
宝島社 (2005/10)
P43
セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2020/09/26
- メディア: 単行本
機会コストと信頼社会 [経営]
古代ローマ帝国が滅びたあと、ヨーロッパ中世の地中海貿易で活躍した商人の中に、二つの対称的なグループがありました。一つは北アフリカを拠点にしていたユダヤ系イスラム教徒のマグレブ人であり、もう一つはイタリア半島のジェノア人たちの二つのグループでした。
イスラム教徒のマグレブ商人は代理人問題を解決するために、安心社会的なアプローチを用いていました。
つまり、身内とよそ者とを徹底的に区別し、身内しか信じないというやり方を採用したわけです。といっても、単純に身内をひいきにしたわけではありません。そこには一度でも裏切ったことのある人間とは二度と付き合わないという鉄の掟もあり、それが厳密に守られていたといいます。
一方のジェノア商人のほうはマグレブ商人のような集団主義とは対照的な形で貿易を行っていました。つまり、身内やよそ者という区別で代理人を選ぶのではなく、その時々で必要な代理人を立てるというやり方にしたわけです。
日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点
山岸 俊男 (著)
集英社インターナショナル (2008/2/26)
P214
日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点
- 作者: 山岸 俊男
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2008/02/26
- メディア: 単行本
速いものに需要がある [経営]
報酬は高ければいいのか [経営]
P139
つまり、何かをさせたいと考えて報酬を高くすると、かえってそのことが楽しさや課題へのモチベーションを奪ってしまうということが明らかになたのです。
公園のゴミ拾いで高い報酬をもらえるからには、この仕事はきつい、嫌な仕事に違いない」と考え、楽しさが激減してしまったのです。
逆に、ごくわずかな報酬を提示された人たちには認知的不況和が生じ、「わずかな金額でも自分が一生懸命になっているということは、この課題は楽しい課題に違いない」と自分で自分に言い聞かせるようになったと考えられます。
P140
人にやる気を起こさせようとするとき、多顎の報酬を与えることはほとんど意味がないいうことがこれでわかります。
短期的には馬力を出すためのお励みになるかもしれませんが、長期的に見ればかえって仕事に対する意欲を失わせる原因になってしまう可能性があります。
人をやる気にさせるのに効果的なのは、その仕事自体が「やりがい」があり、素晴らしいものだとくり返し伝え続けることと、「「思いがけない」「小さな」プレゼント」です。
予測される報酬ではなく気まぐれに与えられること、しかも少額であることが重要です。多顎のものでは、せっかく醸成されたその人のやる気が失われてしまいかねません。
~中略~
しかし、「報酬を目当てにみんな仕事をしているし、昇給すればうれしいし、言葉よりも具体的な金額として自分の努力が認められるのは幸せなことじゃないか」と、多くの人は反論したくなるだろうと思います。たしかに、ある種の問題では、外的動機づけと呼ばれる分かりやすい報酬が生産性を上げるのに功を奏することがわかっています。
P143
創造性を上げたいときには報酬を与えてはいけない、むしろ、やりがいを与えたほうが創造性が高くなる、ということがわかりました。類似の現象は多くの分野で実際に見られるのではないでしょうか。
空気を読む脳
中野 信子 (著)
講談社 (2020/2/20)
どうすればラクになるか考えろ [経営]
日々の仕事に追われながら知恵を出すのは、簡単なことではない。「困らなければ知恵は出ない」と人を困らせるのもトヨタ式だが、「知恵を出す面白さ」「ラクになる楽しさ」を経験さえるのもまたトヨタ式である。
若松 義人 (著)
トヨタの上司は現場で何を伝えているのか
PHP研究所 (2007/3/16)
P174
名利は厭う可きに非ず [経営]
名を干めずして来る者は、実なり。
利の貪らずして至る者は、義なり。
名利は厭う可きに非ず。
但だ干むると貪るとを之れ病と為すのみ。
「 言志耋録」第二〇五条
佐藤 一斎 著
岬龍 一郎 編訳
現代語抄訳 言志四録
PHP研究所(2005/5/26)
P236
自分が要求しないで得られる名誉は、その人の実績によるものである。
がめつく要求しないで得られる利益は、正しく行った成果である。
このような名誉と利益は遠慮すべきものではない。
ただ、みずから名誉を求めたり、利益をむさぼるというのは、弊害をもたらすだけである。
目次 経営 [経営]
経営
- 商人の道
- 名利は厭う可きに非ず
- 利に合ざれば而ち止まる
- 一利を興すは一害を除くにしかず
- 信頼関係
- 真心をこめる
- 百工あれば百念あり
- 自分の意思で買いたい
- サービス
- アフターサービス
- 購入する理由
- 情の交流が絆を生む
- 商いの王道
- いままで顧客自身が気づかなかったニーズを発見してもらう
- アドリブ
- 真のニーズを見極める
- サービスの基盤に必要な条件
- プラスアルファーのサービス
- 清掃
- パクられる位でないと
- 古いものを抱え込まない
- 松下幸之助の時代とはまったく変わっている
- 何もしないのがいちばんのリスク
- 利益とはリスクに対する対価だ
- 出来る事からコツコツと
- 相手の話を聞きましょう
- 上客ほど黙って去る
- 改革は儲かっているときに
- 儲からないとやる気もでない
- テーブルから花をなくしてはならない
- 猿まねにもひと知恵加えろ
- できない理由を考えるな
- どうすればラクになるか考えろ
- 機会ロスの最小化
- どんなときでも、商売を明るくとらえる
- 見える化
- 企業が危機に直面する原因
- 速いものに需要がある
- 我々の事業は何か
- 朝令暮改
- 買い手市場
- 新しいニーズは店の中でなく外にある
- マネジメント
- リーダーの絶対禁止事項
- 部下をけなすな
- 企業は社会の許しなくして存在できない
- 小さな知恵を集めろ
- 顧客の立場で考える
- 万人受けは無理
- いまやラブレターを受け取ってさえくれない
- 商品に恋するな、顧客に恋せよ
- 本音を引き出せ
- 農耕型集客・セールス
- 単純接触効果
- ビジョンを示し、その具現化を手だすけする
- 提示する選択肢の数は少なく
- 心と行動を読み解き、顧客をつかむ
- クチコミとステータス
- 伝道力
- 稼ぐ人間の分類
- 電話営業(テレアポトーク)は無謀
- マーケティング
- ビジネスとボランティアの違い
- 平凡な仕事を許してはならない
- 仕事に対する姿勢
- ゴルディロックスの仕事
- モチベーション3.0
- 動きを働きにする
- よい事はやり続ける
- すべてに原価がある
- 業績こそ第一の責任
- 強みを発揮させ、弱みを無意味にする
- 教える組織をつくる
- 差別化
- あげるべき成果を明確にせよ
- 同じことを六回以上言わなければならない
- マニュアルを求めるほうが間違っている
- ディテールにこだわる徹底力
- 人の心にスイッチを入れる
- 報酬は高ければいいのか
- 「一番」を目指せ
- 消費者購買行動プロセス
- 完全結果志向の職場環境
- 説教で問題は解決しない
- 優秀な営業マン
- 機会コストと信頼社会
- Customer satisfaction (CS)
- 値段以外に価値のあるお店をつくるために
- 雰囲気のいい現場をつくる3つの要素
- ウリは人である企業を目指せ
- 思いついたら、すぐ実行
- お客さんに感動してもらおう!
- PDCAサイクル
- 自分で考えて行動できる人材を育てる
- ベクトルの向きを合わせろ
- 経営者と同じ意識の人を何人つくりあげるか
- 会社は人の成長によってしか、成長しない
- マネジメントの仕事は責任をとること
- 駄馬を使いこなすのがマネジメント
- 勇将のもとに弱卒なし
- 上司で部下は変わる
- 立派な看板を求めていない
- 安全は「つくる」もの
- 「気」を集めろ
- 川上に戻れ
- 企業のあるべき姿
- 社会に与える影響についての責任
- 報酬システム
- 質問する会社
- 長々としゃべるな
- お客さまは常に正しい
- 心の準備をしておけ
- 組織はシステムで動く
- 現実的な理想主義者
- 優先順位を考えろ
- お金が動くまでわからない
- ABC分析
- ディスカウントと経費削減ではジリ貧
- いつまでも売れ続けると思うな
- 組織の守るべき原則
- 勝ちグセをつける
- 情熱
- お客様の次に偉いのは現場の人です
- 内部顧客
- 適材適所を貫けば少数精鋭になる
- 人に捨うたる者はこれなく候
- 競争は避けられない
- イノベーション
- 頭脳の生産性をあげろ
- 変化に挑戦しうる人(会社)
- 守られざる規定
- 問題意識を持て
- ほうれんそう(報・連・相)
- 人事はひとりで決めてはいけない
- 学歴、経歴はあてにならない
- 裸の王様
- 仕事はタテワリで与える
- コミュニケーション能力を鍛えろ
- 手放すな
- ハウスの意(こころ)
- 京セラの経営理念
- 二〇%ルール
- トップの器量で会社は決まる
- トップマネジメントの役割
- コンセプトを明確にしてそれを徹底する
- 心を高めろ
- 真の「知」には結果が伴う
商人の道 [経営]
P149
武士たる者は主君のために命を惜しんでは士(さむらい)とはいわれまい。商人も、そのことが分かれば、自分の道はおのずと明らかになる。
自分を養ってくれる顧客(商売相手)を粗末にすることなく、心を尽せば、十中八、九は先方の心に訴えるはずだ。先方の気持ちに添うような形で商売に精魂込めて日々努めるなら、世渡りをする上で何も案じることなどない。
P152
今の時代にも不忠義の士はいる。商人にも「二重の利」を貪(むさぼ)り、訳ありの金を受け取っている者もいるが、そういうことは先祖に対する不孝であり不忠義であると認識し、身分は士でなくても、心は士に劣らないようにしようと思わないといけない。
商人の道も士農工の道と異なりはしない。孟子もいっているではないか。「道は一つだけだ」と。士農工商は、いずれも「天の一物」(天がつくった物)である。天の道に二つの道があろうはずがない。 ※道は一つ 「孟子」(滕文公(とうぶんこう)上篇)に「世子(滕文公)よ、吾が言を疑ふのか。夫れ道は一つのみ」とある。
石田梅岩『都鄙問答』 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ14)
石田梅岩 (著), 城島明彦 (翻訳)
致知出版社 (2016/9/29)
マニュアルを求めるほうが間違っている [経営]
仕事をしていれば、改善点はつぎからつぎへと出てくる。
それに対して、たくさんの知恵を出し、ベストの案をもってあたる。しかも「お客様のため」という大局は絶対にはずさない。
そういう変化に満ちた行動に、マニュアルなどあるはずがない。マニュアルを求めるほうが間違っている。
若松 義人 (著)
貧乏トヨタの改善実行術 カネがないなら知恵を出せ
大和書房 (2007/03)
P27
貧乏トヨタの改善実行術 カネがないなら知恵を出せ (だいわ文庫)
- 作者: 若松 義人
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2020/05/07
- メディア: 文庫
どんなときでも、商売を明るくとらえる [経営]
「どんなときでも、しあわせになろう」
という気持ちがあったら、お客さんを喜ばせることができるんです。
どんなときでも、商売を明るくとらえることができれば、路地裏でしかお店を出せなかったとしても、
「路地裏でしか出せないムードを利用して、お客さんを喜ばせよう」
とか考えて、その場を100%活かせる知恵が出てくる。それで商売がうまく行くんです。
その後で、もっといい場所にお店が出せるようになったとき、路地裏を利用して成功するだけの知恵をもったんだから、もっといい場所を活かす知恵も出てきます。
斎藤 一人 (著)
ツイてる!
角川書店 (2004/8/7)
p33
正直に行動し、他人を信頼すること [経営]
世間の人は賢いように見えて、実際には「実の道」(物事の本質)まで学んではいないから、自分が犯している過ちが増えているのがわからない。
そのあたりのことをよく考えてみれば、何事も嘘があって失敗するということに気づくはずだ。たとえば、煙草入れ一個、あるいは煙管(きせる)一本買うにしても、それが良品か粗悪品か見て簡単に判別できるのに、あれやこれやと言い募(つの)るのは問題のある商人だ。それに対し、ありのままにいうのは良い商人である。
相手の誠実さ、不誠実さがわかるように、相手もまた、こちらの誠実、不誠実がわかっていることに気づかない。
「大学」(伝六章)に「他人が自分を見る視線は、体の奥にある肺や肝臓を見通すくらい鋭い」(人の己(おのれ)を視ること、其の肺肝を見るが如し)とある。
この道理がわかるようになると、言葉をありのままに話すので「正直者だ」と思われ、どんなことも任されるようになり、苦労することなく人の倍も売ることが可能になる。
商人は、人から正直だと思われ、互いに「善い人」と感じて心を許し合える間柄にまで発展するのが望ましい。
石田梅岩『都鄙問答』 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ14)
石田梅岩 (著), 城島明彦 (翻訳)
致知出版社 (2016/9/29)
P133